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通常はミーティングの司会進行役をする前に、参加者としての経験を積みます。数えきれないほどのミーティングに参加する中で、先輩や上司の使うフレーズを自然に覚えるでしょう。しかし、グローバルで活躍する読者の皆さんは、英語の会議の経験がほとんどないのに、英語で司会進行をしなくてはいけない、という状況に陥る方が多くいらっしゃいます。
プロジェクトの打ち合わせで覚えておきたい英語表現
英語にプロジェクト・ミーティングに参加した経験の少ない方でも、インターネットの力で適切なフレーズを覚えることができます。まずは、プロジェクト司会進行で使う以下の基本的なフレーズをどれだけ英語で知っているか、テストしてみましょう。下の7つの文章、英語にできますか?
- それでは、会議を始めたいと思います。
- まず初めに、チームを紹介します。
- では、プロジェクトの内容を説明します。
- ここまでで何か質問はありますか?
- 意見、提案がありましたらお願い致します。
- 次の会議までのそれぞれの課題を整理しましょう。
- これで会議を終わります。今日はご参加ありがとうございました。
言い方は何通りもありますので、意図が参加者に伝わればそのフレーズは正解です。
下記は、日本語の表現に近いフレーズと、よく使われるフレーズ(より砕けた言い方のもの)をご紹介していますので、ご参考ください。
「それでは、会議を始めたいと思います。」
Shall we start the meeting?
会議をはじめましょうか?
Let’s get started.
始めましょう。
Ok, can we start?
それでは、始めましょうか。
Shall weはLet’sのフォーマルな表現です。”Let’s”は砕けた表現なので仕事の場面で使うべきでないと思われがちですが、この場合に使っても問題はありません。
まず初めに、チームを紹介します。
First of all, I’d like to introduce our team.
チームメンバーを紹介します。
Why don’t we introduce ourselves? I’ll go first.
自己紹介をしましょうか。私からいきます。
Shall we start by introducing ourselves?
自己紹介から始めましょうか。
紹介する、Introduceはすぐ後ろに目的語を置きます。「自分を」紹介する場合はIntroduce “myself”のように再帰代名詞を使い、Introduce meとはならないので気を付けましょう。
参考:英語の人称代名詞について学ぼう:再帰代名詞|Duolingo Blog
では、プロジェクトの内容を説明します。
Now, let me explain the details of the project.
では、プロジェクトの内容を説明します。
So, let’s dive in to the details of the project.
では、プロジェクトの内容について詳しく見てみましょう。
Right. Shall we move onto the details of project?
では、プロジェクトの内容に移りましょう。
「内容」はcontenetsではなくdetails「詳細」と言った方がしっくりきます。詳細の反対、「概要」だとthe outlineになります。「では、」の訳としてここで例に出したNow, So, Right.は、「今から大切なことを話しますよ」という前触れを表す言葉として使い、参加者の注意を引くように意識しながら言いましょう。
ここまでで何か質問はありますか?
Do you have any question so far?
ここまでで質問はありますか?
Ask any question for clarification.
明確にしたいことは何でも聞いてください。
Any questions?
質問は?
「ここまでで」を”So far”で表すことができます。質問の場面ではClarification「明確さ」Clarify「明確にする」という単語がよく使われるでしょう。
意見、提案がありましたらお願い致します。
Please feel free to share your comments and suggestions.
意見や提案があれば遠慮しないでください。
I’d like to hear you thoughts and suggestions.
あなたの考えや提案を聞きたいです。
Please feel free if you have anything to add.
何か追加することがある方は、ご遠慮なくお願いします。
「ありましたらお願いします」という日本語らしい文法に気を取られると訳すのが難しいフレーズです。「あればご共有をお願いします。」と考え、動詞shareを使うと自然な文章ができます。
次の会議までのそれぞれの課題を整理しましょう。
Let’s review everyone’s task by the next meeting.
次の会議までのそれぞれの課題を見直しましょう。
Shall we go through our tasks by the next meeting?
次の会議までの私たちのタスクをおさらいしましょう。
Why don’t we see who is doing what by the next meeting.
次の会議までに誰が何をするのか整理しましょう。
「整理する」というのも大変日本語らしい言い方で、ここでは英語のorganiseに置き換えるのは不自然です。Organise はイベントを「計画する」、机の上にあるものを「方付ける」という意味で使われることが一般的です。(Organise my thoughtsという表現はありますが。)
これで会議を終わります。今日はご参加ありがとうございました。
We will close this meeting here. Thank you for attending today.
ここで会議を終わります。今日はご出席ありがとうございました。
We will conclude this meeting. Thank you for participating/joining today.
ここで会議を終わります。今日はご参加ありがとうございました。
That’s all for today. Thank you for your time.
今日はここまでにします。お時間いただき、ありがとうございました。
「終える」はClose, conclude, またはfinish の他に、Wrap up (まとめる) という表現も良く使われます。Attendは出席、Paraticipateは「議論に参加する」という場合のような、積極的な意味合いがあります。どちらも動詞Joinに置き換えることができます。
今回はプロジェクトの司会進行の基本的なものをご紹介しました。KPI、プロジェクトの進行に関する重要単語や、資料説明の際に役立つフレーズなどを下記の記事でご覧になれます。
まとめ
聞きなれていない表現は覚えるのが難しいものですが、何度も繰り返すうちに自然に言葉が口をつくようになるでしょう。上手くできなくても気にせずに、チームが積極的に発言できる雰囲気づくりを心がけましょう。ミーティングの司会進行に慣れた経験のあるプロの通訳を雇い、自分を通訳する話者の英語を聞いて勉強するのもお勧めの方法です。
多言語コミュニケーションにお悩みでしたら、プロの通訳に任せるのも一つの手段です。
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