英語で挨拶のあと何話す?会話が弾むスモールトーク3選

北澤のじ
歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。

北澤のじ

異文化の人々とコミュニッケ―ションを取る上で気になってしまうのは、何を聞いたら失礼なのか?どういう話がタブーなのか?ということではないでしょうか。日本人はプライバシーを重要視する民族で、特に仕事の場ではプライベートについて質問されることを嫌がります。プライベートについて話す事に抵抗がある人もない人も、どういう事が聞かれるかを知って心の準備をしておきましょう。頻度の高いスモールトークTOP3をご紹介します。

スモールトークでよく使われる会話TOP3

第1位 「元気?」

日本では毎日会う同僚に「元気?」と聞いたりしないですよね。 それに、「元気?」「どうしてる?」と聞くのは親しい人に対する挨拶、という印象があります。もちろん全員ではありませんが、朝出勤して顔を見合わせたオフィスの人全員に「おはよう。元気?」と言う人もいるでしょう。その会話の流れは、こんな感じです。

同僚(Bill):Good morning, XX.
あなた:Good morning, Bill. How are you?
同僚(Bill):I can’t complain. How are you?
あなた:I’m fine. I had a good sleep last night so I got a clear head for my presentation.
同僚(Bill):That’s great. Good luck!

この青字部分は、何故「私はFineと言えるのか?」を説明するように「よく寝たから、冴えた頭で今日のプレゼンできるよ」と続けています。聞いたことだけに応えるのではなく、自分から一歩踏み込んで話すことはとても重要です。少しの積極性で親近感がぐんと増します。

第2位 「昨日の話」

上記の例では、あなたが「昨日はよく眠ったよ」と言って同僚が「それは良かった、頑張ってね!」と返しました。この後に「あなたは昨日何をしていたの?」と続けると、自然に会話が繋がります。

“What did you do last night?” とシンプルに言っても良し、
“What did you get up to last night?” と句動詞を使ってくだけた言い方も良し。

「昨日何してたの?」と同僚に聞かれたら、「友達でもないのにそんなプライベートな事を聞くなんて」と思う方もいるかもしれません。でも、頻繁に聞かれる質問の一つです。話したくなければ適当に濁しても問題ありません。

“Not much.”
“Nothing special”

スモールトークを毎日重ねていて、同僚が昨日何をしていたか検討が付くのであれば、以下の例のような聞き方をすると親近感が湧きます。

“Was anything interesting on TV last night?” 「なんか面白いテレビやってた?」
“Did you cook anything fantastic again?” 「また何か美味しいもの作った?」
“Is your mother feeling better?” 「お母さんの調子は良くなった?」

北澤のじ

自分がスモールトークをしたいと感じる場面を舞台にしたアメリカやイギリスのドラマを観て、研究するのも良いかもしれませんね。でも、テレビはテレビなので、どぎついジョークを言っていたりするので要注意です。

第3位 「聞いてよ!」

自分が体験した面白いエピソード、びっくりした事、感動した事、誰かに話してたまらないってことありませんか?友人や家族に会うまで待っている必要はありません。同僚に話しても良いのです。

“You know what? Harry and Megan are leaving the royal family”
知ってる?ハリーとメ―ガンが皇室から出て行くんだって。

“Can I tell you something? I saw something interesting on TV last night”
ちょっと聞いてくれる?昨日テレビで面白いもの観たんだけど。

“I got a very funny story. When I was taking a train after work yesterday…”
すっごい面白い話。昨日私が仕事の後電車に乗ってたら…。

北澤のじ

How is it? どうですか?
英語ネイティブがこんな風に会話を始めていることにも注目して、自分はどんな会話を共有できるかを考えてみましょう。

「聞いてよ!」をマスターしたかったら、ストーリーを紙に書いて文章にして、練習しましょう。3段階くらいに分けて、前提、展開、オチがわかるようなストーリーを準備すれば緊張もしなくなり、同僚を笑わせるような楽しいスモールトークができること間違いなしです。

番外編:初対面の人とのランチのシーン

前回の記事「こんなにシンプル!ネイティブの挨拶と自己紹介」でもご紹介した通り、自分の事を話して知ってもらいましょう。どんな事でも間違いではありません。英語文化の、自分について語ることに慣れて行くと良いです。

「職業」を話す時は “My occupation is an engineer” の代わりに、
I’m an engineer. (私はエンジニアです。)

「家族構成」を話す時は “I have a wife and 3 children” の代わりに、
I’m a husband and a father of 3. (私は奥さんと3人の子供の子供がいます。)

「趣味」を話す時は “My hobby is rock climbing”の代わりに、
I’m a rock climber. (私はロッククライマーです。)

「ここにいる目的」を話す時は “I came here to do market research” の代わりに、
I’m here for market research. (私はマーケットリサーチのためにここに居ます。)

北澤のじ

どうですか?とてもシンプルですよね!
この一つ一つのセンテンスの後に “How about you?” これで完璧です。

まとめ

筆者は、実は「どうしてこの人はこんな話を私にするんだろう」とか「朝からテンション高いなー」とか、はたまた「この人自分の事話すの好きだなー」とか、このスモールトークなるものをネガティブに捉えがちでした。筆者は元々シャイで閉鎖的な性格だったので、外国人の距離感の近さが不快と思うことがありました。

そう思わずにスモールトークを楽しめるようになったのは、他国の方の自己表現、愛情表現を通して心を開くことを学んだことだと思います。英語を話すようになってコミュ障が矯正された、という言い方もできるかもしれません。英語を学ぶという事は言語を学ぶだけでなく、文化と人の考えを学ぶことだと思います。「英語を喋れるようになる」ではなく「英語文化を身に付ける」ことを目標にすると良いと思います。皆さん個人とビジネスのグローバル化を応援しています。

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歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。