展示会で必要な「呼び込みスキル」、英語だとこんなに簡単!

展示会で必要な「呼び込みスキル」、英語だとこんなに簡単!

ブースのひしめき合う展示会の会場。カラフルな看板とデコ、見本品のプロップ、楽しい音楽、パフォーマンス、そして「呼び込み」。展示会がお祭り、ブースが屋台だとすれば、スタッフに必要なスキルは「呼び込み」なのです。海外には敬語表現が日本ほどはっきりとしていなく、知らない人同士でもフランクに話すことがあるので、英語だとより簡単に呼び込みができそうです。

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海外の展示会・見本市・エキスポで覚えておくべき英語表現

お祭りの呼び込みの人を思い浮かべてみてください。人の心に刺さる言葉を、テンポの良い口調でポンポン飛ばして、人を微笑ませる呼び込み屋さん。今日のビジネス英語ワンポイントレッスンは、普段の英語をどうやって展示会風の英語にするか?がポイントです。「会議英語」と「呼び込み英語」の違いを見ながら、テンポよく人を惹きつける話し方のコツを学びましょう!

通行人を引き留める、英語の「呼び込み」フレーズ

展示会で人に足を止めてもらうには、短く心に刺さる言葉である必要があります。下記のどちらがより立ち止まってみたくなりますか?

タイプA:「よろしければ見て行ってください」

Hello. Please take a moment to see our demonstration.
“こんにちは。よろしければデモンストレーションを見ていきませんか?”
May we tell you our services?
“私どものサービスについて説明させていただきませんか
What are you after in this exhibition?
“この展示会ではどういったものをお探しですか?」

タイプB:「止まってくれたらXXがあります!」

Hi! Can I have 20 seconds of your time?
「こんにちは!20秒だけくれませんか?人生変わりますよ!」
We have a ground breaking new tech from Japan!
「日本発のまったく新しい技術です」
Take some free samples!
「無料サンプルいかがですか?」

タイプAでは、フレーズを聞いた人が「じゃあ聞いてみよう」と思うような情報が含まれていませんね?これでは言っている方も言われた方も、意味のない時間を過ごしています。タイプBのように、あなたの紹介するサービスや製品がどんなものなのか、または足を止めることでどんな利益があるのかが分かるような工夫を考えましょう!

展示会で英語で自己紹介をする方法

いつもしている自己紹介。展示会では、よりテンポ良く、ここでムダな時間を使わずに肝心のサービス・製品に触れてもらう流れにしたいところ。「名前を伝える」、「名前を聞く」をさらっとこなすには、こんな言い方があります。

タイプA:通常営業

Pleae allow me to introduce myself. I’m Nozi, working for OCiETe as a writer.
「自己紹介をさせてください。私は○○と申しまして、●●社で□□をしております。」

タイプB:時短自己紹介

Thank you for stopping by.
立ち止まってくれてありがとう!
I’m Nozi, what’s your name?
私はノジです。お名前は?
Right, Mr. Carr. Please to meet you!
Mr. Carrですね、はじめまして!

展示会で自己紹介をする際はBのようなテンポ良いコミュニケーションをとりましょう。役割などを紹介するのは、商談に入ってからでOK。社長でもPAでも、この時点では関係ありません。

北澤のじ

英語文化では特に名前を呼び合うことを大事にします。センテンスの最後に「~ですよね、Mr. Carr? 」「ええ、賛成です、Mr. Carr」「でもね、Mr. Carr」というように、相手の名前を呼ぶことでただの客ではなく個人として応対している、というイメージを持ち信頼されやすくなる、という心理学に基づいた手法が使われることが頻繁にあります。

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英語の製品説明で相手の心を引き付けるには?

製品紹介のための英語というと、製法を上手に説明したり、難しい質問に答えたりしないといけない、と心配になっていませんか?もちろん、それができるとベストですが… まずは、展示会でしかできないこと、「体験すること」にお客さんを呼び込みましょう。ありがちなタイプAのような製品の説明をして時間を取るよりも、タイプBのように楽しい思い出とカタログを持ち帰ってもらう方がよほど効果的です!

タイプA: 製品を上手に説明

We manufacture (offer/develop/liaise with) …
「私たち…を製造(提供/開発/ご紹介)しています。」
What’s groundbreaking about our brand is…
「私たちの製品の驚くべきところは…です。」
The biggest difference to other brand is…
「競合のブランドとの最も大きな違いは…です。」

タイプB:楽しい体験でブランド名を覚える

Are you ready for a surprise? Here you go!
「驚かせてもいいですか?どうぞ!」
Here, please try this out.
「こちらです!試してみてください!」

例えば自社の製品が展示会などで手に取って見せにくいものだったとしても、何かインパクトのある出し物をしてブランドを覚えてもらう工夫が大事です。展示品が「ペン」だったとしても、「書き味を試してみる」だけでなく「足の指でもスラスラ書ける」、「目を閉じても上手に書ける」などの催し物、競争をすると盛り上がりませんか?

楽しい思いをすれば、ペンと一緒にカタログを持ち帰り、家で読もうという気になってもらえるでしょう!

英語で名刺交換・資料を勧める(Call to Action)

楽しい時間を提供して心を掴んだら、CTAでしっかりとビジネスを締めましょう。以下は一般的なCTAの例。いつも言い慣れているフレーズをさらりと言って見送り、次のお客さんを掴みましょう。

Thank you so much for your time, it was lovely meeting you.
お時間ありがとうございました。お会いできて本当に良かったです。

Here is my business card. You can contact me anytime.
こちらが私の名刺です。よろしければこちらにいつでもご連絡ください。

This is our catalogue. You can find the spec of this product you just tried.
こちらが私どものカタログです。今試された商品のスペックが御覧になれます。

You’ll get a discount if you order during the exhibition.
展示会期間中にご注文いただいた場合は、割引が適用されます。

相手の目をしっかり見て、気持ちを込めて話すことで効果が最大化されます!
英語を話す時は目を見て話すことを、いつもよりも意識するのを忘れないでくださいね。

英語でビジネスシーンの雑談をする方法(スモールトーク)

パフォーマンスが始まらない、デモ用の機材を他のお客様が使っている…そんな待ち時間にはスモールトークで間を持たせ、またさりげなく市場調査にもつなげましょう。
ひとつ気を付けたいのは、立て続けに質問をして警戒される、相手に嫌な思いをさせてしまうこと。それを避けるためには、相手が答えた後に自分のことを話すことです!自分の話を先にして、それから質問するというやり方もお勧めです。括弧内は自分の事を話す時の参考例です。

Have you been to any other exhibision this year?
今年は他にどの展示会に行きました?
(私は2月、トルコの展示会に行きました。)

Do you also have a booth today?
今日は出展されているんですか? 
(私は今日だけブースの担当で、後は商談の方を担当しています。)

What industry are you in?
どういった業界の方ですか?
(私は以前は製薬業界だったのですが、2年前から今の業界に入りました)

What’s your game plan in this exhibition?
この展示会にはどういう目的でこられていますか?
(当社は国外ではあまり知られていないので、この展示会では名前を覚えてもらうことが目的です)

Where are you coming from?
今日はどちらから来られているんですか?
(私は日本の東京から来ています。飛行機では12時間くらいです。)

Where are you based?
拠点はどちらですか?=どちらにお住まいですか?
(私のオフィスは東京ですが家は福岡にあり、普段はリモートで働いています。)

括弧内の「自分の話」、どう思われましたか?「自分のことを知らない人に話すのはおかしい」「どうでも良い話」と思われた方もいるのではないでしょうか?スモールトークって、そういうものです。思い切って、何でもいいから話してみると、意外に盛り上がったりするものです!

聞きにくいな、と思う質問には ”If you don’t mind me asking”  「もし差支えなければお聞きしていいですか?」をつけましょう。

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まとめ

呼び込み風のテンポと話術で人を惹きつけるのは、会議で上手な英語を話すよりもハードルが高いかもしれませんね。シャイな日本人には特に苦手な分野で、もしもプロに頼めるなら頼みたい、という方も少なくないかもしれません。展示会のブースに立たれる方には、この記事を参考にして自信をつけ、英語での触れ合いが楽しかった!という想いを持ってもらえたら嬉しいです。応援しています!

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北澤のじ
歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。