長いホリデーが終わった後の挨拶については、前回の記事でご紹介しましたが、それに関連して「ホリデーの後ではない場合は?」、「体調を崩していた同僚が出社した時にかける言葉は?」、「不幸があった場合は?」などの質問をいただきました。今回の記事は、シチュエーション別の「久しぶり!」をご紹介致します。是非決まったフレーズを覚えて、「久しぶりに会えて嬉しい」という気持ちを伝えられるようになりましょう。
シチュエーション別「久しぶり」の英語表現
ホリデーの後に初めて顔を合わせる時は明るい気分で話が弾むものです。しかし、病欠や弔いなどのお休みの後に「久しぶりだね」と声をかけたい時もあります。そんな3つのシチュエーションに合わせた「久しぶり」の表現と、メールでの「久しぶり」を学びましょう。
一般的な挨拶の「久しぶり!」
しばらく会っていない同僚や友人に使える一般的な挨拶です。相手との距離感によって多少表現を変えることができますが、どの表現を使っても大丈夫です。
Long time no see!(長い間会っていなかったね!)
形式通りの表現ではありますが、頻繁に使われる表現です。「see」が入っているので、電話やメールなどでは使わず、実際に会っているときに使う表現です。電話やメールでは「Long time no talk.」、「Talk」を使いましょう。
I haven’t seen you for ages!(何年も会ってなかったね!)
Agesというのは大げさな表現で、本当に何年も会っていない人にだけ言えるわけではありません。大げさな表現を使うことから、この言葉を言う相手とは親しい関係にあることがわかります。
It’s been a while!(しばらくだね!)
A whileは「しばらく」と訳すとしっくりきます。Agesよりは短いイメージですが、それよりもフォーマルな形式で使えるということを覚えておきましょう。「It’s」は「It has」の略、「have+過去分詞」は継続を表す現在完了形です。
It’s good to see you.(また会えて嬉しいです。)
ここで紹介する4つの例の中で最もフォーマルな言い方です。もちろん、It’s a pleasure to see you、I’m so happy to see you、などのバリエーションもありです。
How have you been?(どう過ごしていましたか?)
前回会った時から今までお互いがどうしていたかを話すCatch upをKick startさせるフレーズがこれです。一般的な表現なので短いフレーズですが、省略されている部分も書くと、「How have you been doing since I saw you last time?(前回会ってから今までの間、どうしてた?)」となります。
- I’ve been good.(元気にやっています。)
- We’ve been good. (私たちは元気にやっています。)
- Same old.(前と変わらないです。)
- Not bad.(悪くはないです。)
- Not so great.(あまり良くはないです。)
ここでもやはり、この一言で終わらず「何故Good(またはBad)と言っているのか」を付け加えましょう。
相手:
How have you been?
私:
Same old. I’m still living in the same house, staying in the same job, hanging out at Ray’s restaurant often.
↑これを言いながら、何か相手が面白いと思う話題がないか考えています。
Oh, I saw Rachel at Ray’s the other day. Did you know she is immigrating to Australia?
このように、Same oldとは何が変わっていないのかを話しつつ、何か話題になることを考え、共通の知人がオーストラリアに移住するという話題を見つけました。「楽しい話題を提供すること」を念頭に会話を進め、相手が反応しやすいようにすることは、会話上級者がさらりとこなす技です。
メール表現の「お久しぶりです」
クライアントやビジネスパートナーに向けて「お久しぶりです」とメールで伝える場合は、上記よりもフォーマルな表現を使いましょう。
It has been a long time since we last contacted each other.(最後に連絡を取り合ってから、しばらくになりますね。)
It’s been a while since our last correspondence.(最後に連絡し合ってからしばらく経ちましたね。)
メール表現では、先ほど例に挙げたHow have you been? よりももう少しフォーマルな表現で「お変わりなくお過ごしのことと存じます」を伝えましょう。
・I hope all is well with you. I believe you and your company are doing well.
・I trust this year has been treating you well.
・I hope all is well with you.
体調が悪く休んでいた同僚が出社してきた時の「久しぶり」
体調不良や病気で休んでいた同僚が出社したら、まずは温かい歓迎の言葉をかけましょう。相手との関係が親しければ「体調はどう?」と質問をするのは自然ですが、相手のことをよく知らなかったり、深刻な病気などで長期の休みを取っていたのであれば、質問をするのは避けたほうが良いかもしれません。
Welcome back! How are you feeling?(おかえり!調子はどう?)
It’s great to have you back! Are you feeling better?(戻ってきて良かった!調子は良くなった?)
Glad you are feeling better. But you must take it easy.(調子が良くなったみたいで良かった。でも無理しないでね。)
さらに、この一言も追加すれば完璧です。
Let me know if you need anything!(何か必要なことがあったら遠慮しないで言ってね!)
同僚が忌引休暇出社してきた場合の声がけ
家族に不幸があった同僚に対して掛ける言葉に困ってしまうのは、世界の人間に共通するものです。しかし何かしらの声を掛けて、相手のことを気にしていることを伝えることは大切です。そんな場合に備えて、一般的なフレーズと注意点について予習しておきましょう。
I’m so sorry for your loss. It’s good to see you back. Please let me know if there is anything I can do to support you.(お悔み申し上げます。顔を見る事ができて良かった。何か私にできることがあったら言ってくださいね。)
My sincere condolences. It’s good to have you back. Let me know if you need anything.(お悔み申し上げます。戻って来て良かった。何か必要なことがあったら言ってくださいね。)
相手に不幸があった際 気をつけるべき注意点
無理に話を広げない
相手が話したくない場合もあるので、挨拶程度に留めてその場を立ち去るカジュアルさを持ちましょう。こんな時は声を掛けて「あなたの事を気にしているよ」というだけで充分です。
様子を見て対応する
相手が落ち着いていない様子であれば、静かに見守ることも大切です
普段の態度を保つ
必要以上に重い雰囲気を作らず、普段の態度を心掛けた方が相手も平穏に戻りやすいということもあります。
ボディータッチ
英語文化の人は言葉にならない部分をタッチで補うような所があります。上司から部下への「肩ポン」という表現が日本にはありますが、外国ではごく一般的なコミュニケーションツールです。
まとめ
定型的な文章はそれほど複雑でなく、すんなりと覚えられるものが多かったのではないかと思います。今からしっかりと記憶しておいて、そういう場面でサッと使えるように準備しておきたいフレーズですね。こういったフレーズを良いタイミングで言って自分の気持ちを伝えると、スモールトークにも繋がります。何気ない挨拶を大切にすることは、人間関係構築のパワフルなツールになります。頑張りましょう!
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