ビジネスで使うカタカナ英語、全部わかる?最近よく使われる言葉を解説

ビジネスで使うカタカナ英語、全部わかる?最近よく使われる言葉を解説

日本語の名詞の1割は和製英語で出来ているそうです。ビジネスに関しては、グローバル化のために日本に住んでいても米国・世界のトレンドがリアルタイムで流通し、急速な速さで新しいカタカナ英語の流通が増えています。これをネガティブに捉えるか、ビジネス英語が学べるチャンスと捉えるかどうかは、あなた次第です。

日本語でよく使うあの表現は英語で何ていう?「お疲れ様」や「すみません」など

「カタカナ英語」から始めるビジネス英語

「和製英語」と言うと「実際の英語の意味とは違うけど日本で作られた言葉」という意味を含みますが、最近ビジネスで使われるカタカナ英語は、英語と意味が全く一緒のものが殆どです。このトレンドを利用して、日本でも外国でも使えるビジネス用語を勉強しましょう。

カタカナビジネス用語の知識があると、「アンテナが高いな」という印象を相手に与えられますし、あまりにも知らないと信用を無くす可能性があるので、一石二鳥ですね。但し、むやみやたらに使うとみんなに分かってもらえなくなり、「考慮の足りない人」と思われてしまうので、使い方には気を付けましょう

北澤のじ

流行と共に流通している言葉としては「サスティナビリティ」や「イノベーション」が良い例です。近年世界で注目されている言葉だからこそ、日本のビジネス業界でも使われるようになりましたね。まずは、最近のトレンドとなっているカタカナビジネス用語から見ていきましょう。

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カタカナビジネス用語トレンドクイズ10問

下記のカタカナ英語をから、日本語での意味はどれくらいわかりますか? 「アポ取り」や「デフォルト」などは随分前から使われているカタカナ英語ですが、近年は本当に幅広い横文字がビジネスで使われるようになりました。「日本語で言ってよ!」とイライラされる方もいるようですが、これをビジネス英語が学べるチャンスと捉えるかどうかは、あなた次第です

上記に知らない単語があった方は、こちらで意味をご確認ください。英語でも同じ意味になるので、すぐに使えるように英文の例文を一緒に覚えると良いですね!

1. 【evidence】エビデンス(裏付け、根拠、証拠)

英語では、犯罪を証明する「証拠」の意味で使われることが多いです。ビジネスの場面、日本語と同様に使うことができます。
Evidence-based management (EBM) is a practice of making decisions based on critical thinking and reliable, relevant evidence.
(証拠に基づく管理 (EBM) は、批判的思考と信頼できる関連証拠に基づいて意思決定を行う実践です。)

2. 【brush up】ブラッシュアップ(完成度を高める)

日本語では「精度を上げる」ですが「ブラシを使って埃を取る」=昔習ったものをもう一度復習する、というのが英語の意味です。
You’d better brush up on your French before going to Paris.
(パリに行く前にフランス語を勉強しなおさないとね。)

3. 【commitment】コミットメント(決意表明)

日本語では「後には引きません」という意味で使われますね。英語で同じですが、「先約」「結婚」のような広い意味で使われます。
I cannot make it to your birthday party because I have a prior commitment.
(先約があるので、あなたの誕生日パーティーには出席できません。)

4. 【consensus】コンセンサス(合意)

英語でも100%同じく「合意」の意で使われ、ビジネスの場面以外では使われません。
We need to get consensus from all the stakeholders.
(すべての利害関係者からの合意を得る必要があります。)

5. 【feasibility】フィージビリティ(実現可能性、採算性)

「採算が取れるかどうか」と考えると想像しやすいかと思います。英語のfeasibleはpossibleの類義語なので、Possibilityと置き換えてしまっても構いません。
A feasibility study was carried out before the implementation.
(導入をする前に採算が取れるかどうかの検討がされました。)

6. 【incentive】インセンティブ(報奨)

モチベーションを上げるために金銭、物品、または権利などの見返りを与え、何かをさせることを言います。ビジネスに限らず、どんな場合でも使うことができます。
I have no incentive to do housework.
(自分には家事をする見返りが何もない。)

7. 【iniciative】イニシアチブ(率先して物事を行う性質)

率先して何かをやる事、または、物事をやり遂げて責任を負おうとする意欲を示す個性を意味することもあります。日本語では「イニシアチブを取る」というフレーズで使われますね。英語でも”take the initiative”を使うことが多いです。
Don’t be afraid to take the initiative and say what you think.
(率先して意見を言うことを恐れてはいけないよ。)

8. 【wrap-up】ラップアップ

プレゼントなどを「包む」という意味でも一般的に使われるこの言葉は、wrap-up meetingなどと、何か作業やイベントが終わった後にまとめをする会議の意味で使われます。句動詞 で使われる時は「終える」という意味になります。
Seeing the schedule pulling forward, the CEO hopes to wrap it up early today.
(日程が前倒しになっているので、今日は早く片づけたいというのがCEOの意向だ。)

9. 【literacy】リテラシー

日本語で使われる場合は「特定の分野における能力または知識」ですが、WHOの調査などでliteracy,とだけ書かれている場合は単純に「読み書きの能力」という意味になります。
It’s not computer literacy these kids need, but cultural literacy.
(この子供たちに必要なのはコンピューターの能力ではなく文化の知識です。)

10. 【risk hedge】リスクヘッジ

Hedgeというのは垣根のことで、「=予防線」の意味です。英語では ”Hedging the risk”というようにhedgeを動詞にして使われます。意味は日本語も英語も同じで英語でもビジネスや投資、ファイナンスの場面で最も使われます。
Hedging in stock market is the purchase of one asset with the intention of reducing the risk of loss from another asset.
(株式市場におけるヘッジとは、別の資産による損失のリスクを軽減する目的で、ある資産を購入することです。)

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ネイティブがビジネスでよく使う、日本人泣かせのイディオム(慣用句)

「リンゴとナシを比べる様なものだよ」なんて表現の意味の解釈に戸惑い、会話が止まってしまったこと、ありませんか? これは、「別々のものだから比べようがない」という意味です。

日本語でも「猿が木に登る=おだてられる」、「石橋を叩いて渡る=慎重に物事を進める」という独特の表現があるように、英語にもそういった表現(イディオム)が沢山あります。日本語ではそういったイディオムはやや「古い」感じがしますが、英語ではビジネスシーンでも頻繁に使われます。

少し頭をひねってみると閃くものがありますので、クイズに挑戦してみてください!

聞いたことがなくても、英語を聞いて想像をして隠れた意味を見つけられる人は、英語的な考えをすることが出来ています。Well Done! 

Ballに関するイディオムは沢山ありますが、ビジネスの場面で使われる頻度が高いものだけを紹介しました。他のイディオムも、こちらで見てみてください。

トレンドよく使われる「ビジネス和製英語」

以下が英語の語源と、日本語の訳です。英語でも全て、日本語と同じ意味で使われます。

「トンマナ」については企業のブランドイメージを表現する場合に用いられます。
「ブレスト」は意見交換と訳しましたが、イメージとしては上下関係や立場から一度離れて「脳内に嵐を起こす(brainstorming)」ことで革新的なアイデア(outside of the box)を得ることを目的とする活動です。活動自体が言葉と一緒に輸入されてきたので、適切な日本語訳がないものの一つです。

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まとめ(Wrap-up)

今回、In a nutshellでご紹介した用語を、日本語でも普段からしっかりと意味を理解して使っている方、You are on the ball!このサイトをevidenceにして、下記のサイトもalternativeとしてご参考にして、自信を持って活用して下さいね。ただ、カタカナの発音とはかなり違いますので、オンラインの辞書で音声機能があるものなどを使ってbrush upが必要です。紹介されている表現をあまり知らなかったという方、Let’s not beat around the bush, start using today! Don’t drop the ball!

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北澤のじ
歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。