5分でわかる! 「世界の英語訛り」各国の特徴を解説

北澤のじ
歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。

旅行をしている時や同僚と会食をしている時「よくわからなかったけど、わかったふりをした」または「笑ってごまかした」という経験は誰にでもあるはずです。会話を円滑にするためにある程度必要な時もありますが、研修や会議の場面ではそういうわけにはいかず、多様なアクセントや表現に悩む方も多いのではないでしょうか。どの発音が正しいのか? どうしたら聞き取れるようになれるのか? この記事がそんな疑問を解決するヒントを探していきましょう。

オーストラリア、カナダ、南アフリカの英語

イギリスとアメリカ以外にも英語を主要な公用語とする国があります。オーストラリアの公用語は英語のみ、しかし原住民によって話される言語は120以上あると言われています。カナダの公用語は英語とフランス語で、フランス語を話す地域はケベック州のみ。南アフリカには12の公用語があり、英語を母国語とするのはイギリス系南アフリカ人(人口の約2%)ですが、殆どの人が英語を話すことができます (筆者の経験上)。この3つの国で話されている英語は全てイギリス英語です。しかし「訛り」となると話は別。ネイティブが映画を見ていると、その俳優がどこの出身なのかがすぐにわかります。

上記でご紹介したスペルの違いを見ると、イギリスとアメリカが混在しています。オーストラリアはアクセントもスペルも「イギリスとアメリカの間」とも言えます。

出典:Wikipedia

世界の「英語アクセント」を知る

世界で話されている英語を、イギリス英語 (青)とアメリカ英語 (赤)で表すと、下の図のようになります。アメリカ英語が話されているのはアメリカと中南米、アジアの一部、サウジアラビアです。アジア諸国では日本、韓国、インドネシア、フィリピンがアメリカ英語の教育を受けています。マレーシアやインド、アフリカ諸国はイギリスの植民地となった歴史があることが影響してイギリス英語が話されています。世界には「イギリス英語人口」の方が圧倒的に多いのです。

出典:Movor DB “British Vs American English – Where Each Variation Is Taught”

そうは言っても、英語のアクセントは十国十色。英語が公用語であったとしても、土着の言語の影響は避けられません。特に英語と全く違った起源の言語で、英語普及率の低い我が国・日本のような国では自国のアクセントが強くなります。いくつかの国の訛りを簡単にまとめました。参考として、各国の隣にEF EPIの英語能力指数ランキングを記載しました (参考|EF EPI英語能力指数について)。

日本人訛り(87位)

日本語の発音は「50音表」が基本になっています。th、l、vのような表にない音は馴染みがなく、発声することが日本人にとって困難です。そればかりか、「k (ka)」「た (ta)」のように子音と母音が一つのセットになっているため、それを切り離して子音だけを発音することが苦手です。BoatはBo-to、DogはDoggu、と最後に母音を付けて発音します。

また、

  • 全ての音節が均等な長さで発音される
  • 腹からよりも喉から声を出すためにピッチが高い
  • 口の開け方が小さい、縦に開かず横方向に開く
  • 二重母音 (エィ、イィなど、日本語では「-」で表記される) が使えない

などの特徴があります。

中国人訛り(82位)

中国人の英語も日本人の訛りと同様に、単語の最後が母音で終わる傾向があります。ただ、日本語とは別の母音で終わるために日本人が聞くと混乱してしまいます。例えばBoatなら「ボータ」、Speedなら「スピダ」、Mikeなら「マィカ」と、日本語とは違った母音を使います。それから、英語の有声音 [b、d、g] が 無声音[p、t、k]で 発音されます。

中国人訛りの英語が分かれば、マレーシア、シンガポール、台湾などの中国人の祖先が多くいる国々のアクセントが簡単にわかるようになるでしょう。

インド人訛り(60位)

英語を公用語とするインド人ですが、インド人の英語が苦手という日本人通訳も多くいます。インド人訛りで特徴的なのは、rの発音が強くinternetは「インタルネット」と聞こえます。また、インド人は Wや“F”を「ブ」と発音するので、waterは「ブォタル」と聞こえます。抑揚は一定で、区切りがないため、長い話でも一つの文章に聞こえるでしょう。一般的に話すスピードが速いので、文章の始めと終わりを理解しながらリスニングをするコツを掴むのが難しいかもしれません。

スペイン人訛り(35位)

スペイン語は、子音と母音がセットになっていること、各音節の長さがほぼ一定なことが日本語の発音と似ているのでスペイン人の英語が聞きやすいと思う人も多いでしょう。スペイン語では ”h” を発音しないため、homeは「オーム」、hereは「イア」と聞こえること、ZとCがthに聞こえるため、舌足らずの人が話すように聞こえると一般的に言われます。英語はスペイン語の語源であるラテン語の影響を受けているため、英語とスペイン語は似た所があるので英語ネイティブがスペイン語訛りを理解することは容易なようです。スペイン語訛りが理解できると中南米の訛りの殆ど、イタリア訛り、ポルトガル訛りが理解できるでしょう。

北澤のじ

ノンネイティブの英語の訛りを理解するには、その国独自の言語を理解するのが近道です。もしも中・長期のプロジェクトなどで関係を持つ人のアクセントが強くて苦労しているようであれば、その人の母国語について簡単なリサーチをしてみると良いでしょう。それほど時間をかけずにリスニングのヒントが掴めるはずです。

まとめ

まとめると、「イギリスの女王以外はみんな訛った英語を喋っている」ということです。これだけ世界中で広く話されている英語は、それぞれの国民が独自のアクセントで話しているのは当たり前。グローバル人材になるにつれて、自分の環境を取り巻く要素に影響された英語に変化していくのが自然なことなのです。

日本人はもともとの音素が少なく英語で発音できない音が多いために、初めの頃は英語が通じない経験をします。シャイで間違えるのを嫌う国民性が影響して、英語に苦手意識を持って英語を話さなくなる傾向があります。しかし、そんな事を気にしていては自分も日本も前に進むことができないのです。英語は世界の言語。英語を使いながら学んで、世界を広げていきましょう。世界で生きたいと思う皆さん、応援しています!

北澤のじ

Thick accentを聞き分けることが難しいのは、英語ネイティブも一緒。誰もが苦しむこの「英語ネイティブ」11のアクセント、トライしてみてください!

英語コミュニケーションに「OCiETe(オシエテ)」

OCiETeでは英語をはじめさまざまな言語におけるコミュニケーション課題をサポートいたします。現地のアテンド商談時の通訳、会社案内契約書の翻訳、さらに即戦力人材のご紹介や海外進出に向けた事前リサーチや営業代行も承ります。

コーディネーターが、業界や商品・サービスごとに精通した担当者をシーンや用途に合わせ、ご案内いたします。お気軽にお問い合わせください。

通訳・翻訳に関するご相談
資料請求・お見積りの問合せ(03-6868-8786/平日10時~19時)

ABOUT US
北澤のじ
歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。