決算短信などIR情報の英文開示を行う時に知っておくべきポイント

決算短信などIR情報の英文開示を行う時に知っておくべきポイント

企業の財務情報や決算結果など、IRに関連する情報を発表する決算短信では、株主・投資家が企業の状況を把握して、投資判断を行うための情報源として重要な役割を果たします。

近年、海外投資家を募る目的などで、IR情報の英文開示を行う企業も増えてきました。

しかし、企業の「核」となるIR情報の英訳で、
「英文開示の重要性が理解しきれていない」
「何を意識して翻訳すれば良いのか」
など、英文開示におけるポイントがわからないと悩む方も少なくありません。

この記事では、IR情報の基本的な概念から、英文開示の重要性、英訳時の注意点などを詳しく解説します。

IR情報の資料作成を担当する方はもちろん、株式を発行する企業の経営陣の方も必見の記事です。ぜひ最後までご覧ください。

決算短信とは

決算短信とは、企業が投資家や株主などに向けて、決算発表の内容をまとめた書類のことです。

通常、毎期決算が終了した後、企業はその決算の内容をまとめて、ホームページ上で公開することが一般的です。

書面等の紙媒体として決算短信を発行することもあります。

決算短信には、企業の財務状況や業績などに関する情報が含まれており、通常、財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など)や業績予想などが記載されています。

株主や投資家は、この情報を基に企業の健全性や収益性などを判断し、株式の売買などの投資判断をしているケースが多いです。

決算短信を英文開示する必要はある?

決算短信など、海外投資家に向けて企業のIR情報を発信するには、必ず英文開示の実施が必要です。

企業側のメリットとして、潜在的な海外投資家が増える可能性に加えて、情報開示の透明性も高めることができます。

日本企業でもIR情報を英訳する動きが年々増加しており、英文開示を行なっている上場企業の割合は、2022年末時点で6割を占め、プライム市場では9割以上の企業が実施しています。

参照:日本取引所グループ|英文開示実施状況調査集計レポート

英文開示の重要性については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

英文開示の重要性と翻訳時の注意点を解説

決算短信の英文開示(英訳)で意識すべき3つのポイント

決算短信などの英文開示においては、必ず間違い(誤訳)のない翻訳が必要です。

また、単に正しい言葉・文章に訳すだけではなく、IR分野ならではの注意ポイントもあります。

決算短信の英文開示で意識すべき3つのポイントは以下の通りです。

  • 明確かつ簡潔な言葉・文章を使用する
  • 正確性・透明性を意識する
  • 各国の規則に従う

上記3つのポイントがなぜ重要なのかを解説します。

明確で簡潔な言葉を使用する

決算・財務情報は複雑で技術的なものになりがちですが、英語でIR情報を伝える際には明確で簡潔な言葉を使用することが重要です。

専門用語や技術用語が多い場合は、見る人にとって馴染みのない用語でも理解できるように、書く専門用語の説明を付けるようにしましょう。

これにより、ステークホルダーが提示された情報を理解できるようになります。

※ステークホルダーとは、株主や投資家、取引先、顧客などの企業の利害関係にあたる者

正確性と透明性を保つ

英語で決算短信を作成する際には、正確性と透明性が重要です。

ステークホルダーは、この情報を基に投資判断を決めるため、企業財務の健全性や業績について透明性を保つことが必要となります。

財務諸表、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など、必ずIRに関連する情報をすべて含めるようにしましょう。

地域の規制に従う

海外に本社もしくは支社がある場合、国ごとに決算短信の英文開示に関する規制や要件が異なる場合があります。

法規制やガイドラインを調査し、遵守することが重要です。

例えば、アメリカでは、企業は証券取引委員会(SEC)に年次報告書を提出し、米国一般会計原則(GAAP)に従った財務情報を開示することが求められる場合があります。

IR・財務分野の翻訳は正確性が重要!依頼すべき翻訳者の特徴を解説

決算短信の英文開示は専門知識のあるプロ翻訳者に依頼するのがおすすめ

決算短信など、英文開示は正確性・透明性も含む複雑な用語が散りばめられている文書を正しく翻訳する必要があります。

誤訳が許されない翻訳物では、翻訳時及びチェック時にも専門知識のあるプロの翻訳者に依頼すべきです。

正確な翻訳を行うことで、読み手が理解しやすい資料になり企業そのもののイメージ・ブランド力向上に繋がります。

英文開示ならOCiETe IRがおすすめ!

OCiETeでは、ビジネスシーンで活用できるOCiETe翻訳だけではなく、さらに専門要素の強いIR分野に特化した翻訳サービス【OCiETe IR】を展開しています。

財務・会計・IR分野の専門知識を持ったプロ翻訳者のみが対応し、専門用語・技術用語なども含めて、伝えたいニュアンスを汲み取り、読み手が理解しやすくなる高品質の翻訳を提供します

OCiETe IRの翻訳サービスの使い方

OCiETeのオンライン翻訳サービスの使い方

OCiETe IRの翻訳サービスは、依頼からご納品まで4つのステップがあります。翻訳サービスの利用方法は以下のような流れです。

ご利用の流れ

  1. 専用フォームからお問合せ
    専用フォームより、翻訳物の種類や言語をご記入の上お問合せください。
    併せて翻訳の利用用途やボリュームなどをご記入いただくとスムーズにお見積りをお出しできます。(問合せフォームはこちら
  2. お見積りのご送付
    お見積りをご案内いたします。
  3. 発注・翻訳業務開始
    ご発注後に、翻訳業務が開始。第一段階の翻訳が完了後にダブルチェックを行います。ダブルチェックは無償で行います。
  4. ご納品
    メールにて翻訳物をご納品させていただきます。
    お戻し修正がある場合は3営業日以内にご連絡ください。

翻訳の対応範囲

OCiETe IRの翻訳サービスは主に下記の範囲に対応しています。

  • 決算短信
  • 有価証券報告書
  • IR説明会資料
  • 適時開示資料
  • アニュアルレポート
  • ESG報告書
  • 株主総会招集通知
  • コーポレート・ガバナンス
  • 動画

そのほか、上記に記載していないドキュメントも対応いたしますので、まずはご相談ください。

決算短信の英文開示まとめ

決算短信を含め、多くの企業で英文開示の重要性が高くなっている中、IRに関する資料作成・翻訳では、正確さとわかりやすさを意識する必要があります。この記事で解説したポイントは以下の通りです。

ここがポイント!
  • 英文開示の実施率向上により決算短信などの資料・文書の英訳はマストになりつつある
  • 海外投資家など、株主の増加や投資の判断を下してもらうためには読みやすさ・伝わりやすさがある翻訳が大事
  • 専門・技術用語が多く含まれる決算短信の英文開示及び英訳は専門知識を持ったプロ翻訳者に依頼すべき
  • OCiETe IRならIR分野に特化したプロ翻訳者が高い品質の翻訳を施す

OCiETe IRは、資料の翻訳だけではなくサービス説明などの映像翻訳、決算説明会や投資家面談などの通訳も可能です。

OCiETe IRなら、決算短信などのIR分野において、翻訳・通訳が必要な企業様に合わせて最適なご提案ができます。ご相談、お見積もりなど、まずはお気軽にお問い合わせください。

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