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「なんかいまいち伝わっていないなぁ…。」と思いながら英会話をした記憶はありませんか。そこで同僚や通訳が同じような英語で言ってみると、求めていたような反応が相手から
得られています。何が違うの?と思いつつも、自分の英語が伝わっていないと感じた方は、この点を見直してみると良いでしょう。
通訳のプロ直伝「英語が格段に伝わるようになる」方法
文章の基本は「起承転結」と叩き込まれた私たちにとっては難しいことですが、より伝わりやすいコミュニケーションを取るために、まずは以下のポイントを実践してみてください。これだけであなたの思いは格段に伝わりやすくなるはずです。
- 結論から言う
- 各文章に主語をつける
- 相手の反応を見る
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[POINT1] まずは「結論」から。そうでないと相手が飽きてしまう
日本人の話法は大変独特で、その結論に至った経緯を語り、聞き手にも同じ経路を通って考えて欲しがる傾向があるようです。しかし英語文化の人は結論だけを聞けば大体経緯はわかるものですし、経緯を聞くよりも結論に対する自分の質問を投げた方が効率的だと思うようです。なので、聞いている人は結論に至るまでに話を聞くのをやめてしまいます。
この手法に慣れてからは、私も「この人は何を言いたいのだろう」と思いながら日本人の話を聞くようになりました。始めに結論を言ってくれないと、どの方向に向かっているかが分からないので、聞いていても集中できないのです。「起承転結」ではなく「結、起承転結」を心がけましょう。
[POINT2] 英語の文章に主語をつけることを意識的に
日本語が堪能な外国人「あるある」として、「日本語に主語がないから何を言っているのかわからない」ということがよく言われます。
「歌がお上手ですね」と相手に向かって言えば主語は「あなた」と思うのが当たり前、と思う場面でも「さっき歌を歌った人はたくさんいるけど誰の事だろう」と思うのが英語の普通です。次のようなセンテンスにも主語をつけて英語で言うことを意識して下さいね。
「今日は車で来られたのですか?」
Did you come here by car today?
「どちらに泊まっていますか?」
Where do you stay?
「醤油取ってくれる?」
Can you pass me the soya souce?
主語なしの文章に慣れている私たち日本人にとっては少し難しいことですが、通訳をつけて話す場合には特に気を付けて主語をつけるようにしましょう。

日本語には、文章に主語がない他に、主語が何かが分かりにくい、という特徴もあります。例えば、「今日は暑いですね」は英語ではToday is hot ではなく、It’s hot todayとなります。同様に「資料はお手元にありますか?」の主語は「資料」ではなく、Do you have the document? と言う方が自然です。話しながら咄嗟に「何が主語なのか」を考えるのは難しいですが、普段から気を付けてみましょう。
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[POINT3] 相手の反応を見ながら話を進める
3つ目の例は、日本語では普通にできていることでも英語になるとできていない人が多いと感じることです。話している相手が違う文化の人であるために理解度を図ることが難しいこと、伝えることに集中しているために相手の反応をピックアップする余裕がなくなっていることが考えられます。
- 相手の目を見て話す
- 相手がうなずいているのを確認しながら話す
英語文化の人々は、言葉とジェスチャーの二重の会話を同時にしているものです。
私が通訳をする際には、どんな場面でも、この3つの話し方をします。これは、今までの経験から、こうでないと聞いてもらえない、意味が通じないと決めているからです。
プレゼンテーションの際に気を付けるポイント
次に、日本と英語のプレゼンテーションの違いについてです。
日本語のプレゼンテーションは
- 文字が多い
- 棒読みが多い
- 色使いが多い
という印象を受けることがよくあります。
資料が見にくいと、何を伝えたいかを一目でわかることが困難ですので、以下を心がけてみてください。
- グラフや表を1枚につき一つを心がける。
- 文字は見出しと結果のみ、説明は書かずに口頭で。
- 色は反対色だけでなく、グラデーションを効果的に使う。
もちろん、先に挙げた、「結論を先に」、「主語を入れる」、「相手の反応を見ながら」もお忘れなく!
プレゼンテーションは自分でできるけれど、質疑応答には通訳を使いたいという声をよく聞きます。それは、用意したことを話すことはできるが、質問されたときには質問を聞き取りにくい、そして質問がわかっても英語で答えることができるか自信がない、という想いが背景にあるようです。
まとめ
まずは自分がどのように話しているか、客観的に分析をしてみることが大事です。冷静に自分の英語を聞き、癖を見つけ、それに対策するように考えていきましょう。すぐには治らないものも多いかもしれません。でも、「昨日よりは今日」、「今日より明日」と、少しずつでも長い目で地道に改善を続けていきましょう。
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