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日本語でも「~だと思います」を使いすぎるのは良くないとされています。使いすぎると「自分の意見に自信を持たない人」という印象を与えるからです。だからと言って「~は、…です。」と言い切ってしまうと傲慢な印象を与えることを避けられないでしょう。では、解決策は?色々な表現を使い、「思います」だけを使わないことです。
英語でも“I think”と何度も使ってしまっていませんか?本記事で “I think” 以外の表現をマスターして英語レベルを上げていきましょう。
“I think”の言い換えバリエーションを増やそう
「自分がどう思うか(I think~)」というのは実は幅広い場面で使われており、自分の予定、感想、考え、意見、推測、憶測、なども含まれています。しかし「~だと思います」を使いすぎると憶測だけでモノを言っている人という印象を与えてしまう、何とも理不尽な摂理があります。
では憶測以外で”I think”を使わないようにするには?シーンごとに適切な”I think”の言い換え表現についてご紹介していきます。
「自分の予定についての”I think”」 be planning to / intend to / would like to
自分の行動予定を「~すると思う」と言うことは、自分のことなのに他人事に聞こえてしまい、おかしな感じがしませんか?外的要因があり、自分だけで決められないからこそ使う場面が多い、ということがあるので難しい所ですが、このように考えることができます。
「今週末は買い物に行くと思います。」
→ 今週末は買い物に行く予定です。
今週末は買い物に行くつもりです。
今週末は買い物に行きたいです。
「感想を伝える”I think”」 feel / シンプルに対象+形容詞で表現
感じることと、考えることは似ているようで別ものですね。感じたことを表現するには以下のような方法があります。
「この映画は素晴らしいと思いました。」
→ この映画は素晴らしかったです。
“I thought the movie was brilliant.” (あの映画は素晴らしかったと思う)
→ I felt the movie was brilliant. (あの映画は素晴らしかったと感じる)
またはすっぱりと
→ The movie was brilliant. (あの映画は素晴らしかった)
「考えを共有する”I think”」 It seems / consider /would say / like / prefer
「考える」=「Think」ですから、使う場面として一番正しいのはここかもしれません。
しかし、意見を伝える時に「~と思います」ばかりでは、自信がなさそうな発言になってしまいます。どうも、I thinkには憶測の印象が強いようです。
ちなみに、「~のようですね」も、「思います」の言い換えです。「~のようです」は以下のseemを使います。
“I think she was disappointed” (彼女はがっかりしたと思う)
→ It seems like she was disappointed. (彼女はがっかりしたみたいだ)
→ It seems to me that she was disappointed. (彼女はがっかりしたように私には見えた)
It seems、は何かの事象がその考えに結びついている、という印象を受けます。
この場合は、その女性ががっかりしている表情や行動を見たことから、こういった発言になったと予測することができます。では、他人事ではなく「自分はこう思う!」と言う場合はどういう言い方があるでしょうか。
“I think this plan is a better one.” (この計画の方が良いと思う)
→ I consider this plan as a better one. (この計画が良いと考える)
→ I would say that this plan is the better one. (この計画の方が良いと言える)
→ I like/prefer this plan better. (この計画の方が好きだ)
Consider は「熟考する」、「~とみなす」という意味でthinkと意味的にはあまり違いはありませんが、よりフォーマルな場面で使える便利な表現です。
I would say… は「~と言える」という意味でI sayと言い切るよりも思慮深くスマートな印象を与えます。
I like/prefer… は直接的には「I think」とは表現が違いますが、「この計画が良い」と言い切る形に対して、柔らかく言うという点では同様の効果があります。
「意見を述べる”I think”」 In my opinion / The way I see it など
意見とは、「賛成」「反対」という自分の意見がなくてはいけない、と京都大学の宮崎教授が言っています。それをもとに、I thinkの代わりとなる表現を考えると以下のような例があります。
“I think the left wing should be the ruling party.” (左翼が政権を取るべきだと思う)
→ In my opinion, the left wing should be the ruling party. (左翼が政権を取るべきだというのが私の意見です)
これは、はっきりと「私の意見ですが」と言うことでThinkを使うことを避けられます。
同様な効果を持つ表現としては以下があります。Viewやperspectiveで「自分はこういうものの見方をする」という言い方をします。
The way I see it,
In my view,
From my perspective,
From my point of view,
To my mind,
I believe,
など
まとめ
どうも私たちは全てをまとめて”I think”と言ってしまいがちなようです。”I think”を使いたくなった時は、「これは感想か、意見か、それともアドバイスか?」と一度考えて言い換えを意識してみませんか?会話でサラリと使えるようになるには練習が必要になりますが、まずは文章を書く時に意識して変えて行くことをお勧めします。私も、日本語でも「~と思う」を使わないようにすることは中々難しい!と感じますが、千里の道も一歩から。地道に努力していきましょう。
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“I think I will go shopping on the weekend.”(今週末は買い物に行くと思います)
→ I’m planning to go shopping on the weekend.(今週末は買い物に行く予定です)
→ I intend to go shopping on the weekend.(今週末は買い物に行くつもりです)
→ I’d like to go shopping on the weekend.(今週末は買い物に行きたいです)
というように、自分の意図や希望という見方から言い換えることができます。