通訳の料金相場はどれくらい?シーン別に徹底解説【2024年版】

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通訳のサービスを利用するとき、その料金相場を把握していることで適切な予算を計画したり、無駄な請求されることを避けたりすることが可能です。

しかし、通訳の料金は言語、専門性、通訳者のスキル、さらにはサービスの時間など様々な要素によって大きく変動します。そのため、具体的な料金を一概に述べるのは難しいです。

この記事では、これらの要素が通訳の料金にどのように影響するのか、また現在の一般的な料金相場はどの程度なのかを徹底解説します。

この記事を読めば、通訳サービスを利用する前に、どこを選ぶべきなのかを判断できることができるので、ぜひ参考にしてみてください!

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分野や内容によって異なる通訳料金の相場

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現代のグローバル社会において、さまざまな国の企業を相手にビジネスを展開する機会はこれから先どんどん増えていきます。

その際に重要なことの一つとして、両国の言語を巧みに使いコミュニケーションをとることができる優秀な通訳の存在は欠かせません。

しかし、まだ通訳に依頼をしたことがない方にはその価格の相場はわかりにくいものです。
通訳には「派遣通訳(オンサイト)」と「オンライン通訳」の2種類の依頼方法があります。

派遣通訳の相場

派遣通訳は、必要な場所に通訳者を派遣して、その場で通訳をしてもらう方法です。

料金は、依頼する通訳の分野やシチュエーションによって変わってきます。
そのため、内容別にランクをつけて料金を提示している場合が多いです。

例えば専門的な知識が必要な分野の同時通訳は最高ランクの料金となりますし、送迎や展示会ブースでの説明など比較的簡単な通訳は低めの料金で依頼ができます。

また、移動や待機などの拘束時間も料金に含まれるため、時給ではなく「半日(約4時間)」「1日(約8時間)」での契約が一般的です。

以下は、一般的な通訳の派遣会社の料金表を、分野やシチュエーションを4段階に分けたものです。

【難易度★★★★】
医学、ITなど専門的な知識が必要な分野の同時通訳など
例:医学やITなどのシンポジウムでの同時通訳
半日:70,000円~
1日:100,000円~

【難易度★★★】
契約や商談会議など
例:契約交渉のビジネス会議での同時・逐次通訳
半日:65,000円~
1日:90,000円~

【難易度★★】
社内会議や研修などの逐次通訳など
例:インタビューでの逐次通訳
半日:35,000円~
1日:50,000円~

【難易度★】
アテンド通訳、観光や視察旅行など
例:国際的な会議の受付対応、空港までの送迎
半日:20,000円~
1日:35,000円~

上記はあくまで基本的な料金です。このほかに移動のための交通費や、遠方への出張がともなう依頼の場合はその間の宿泊費など、プラスアルファで別途発生する料金もあります。

通訳を依頼する際には、依頼する会社の料金を細かく確認する必要があります。

派遣通訳のメリット

派遣通訳のメリットは、その場に来てもらうためコミュニケーションが取りやすいことです。

直接顔を見てやり取りができるため、人となりがわかりやすく信頼をおきやすいので、質問などもしやすいという利点があります。

料金が高くても気にならず、何か起きた時のためにその場にいてもらうことを優先したいという場合は、派遣通訳に依頼をするのが良いでしょう。

オンライン通訳の相場

オンライン通訳は、パソコンやタブレットを用いてオンラインで通訳者を繋いで通訳をしてもらう方法です。

現在は数多くのweb会議システムのサービスがあり、遠隔地同士をつないで複数拠点での会議も簡単に行えるようになってきたため、非常に便利に利用できます。

オンライン通訳の料金も、派遣通訳と同じく依頼する通訳の分野や内容によってその変わってきます。

ただ、通訳者を現場に派遣する必要がない分、実際に稼働した時給のみの料金としている会社も多いので、たとえば簡単な会話のアシストのみであれば20分から利用できるなどライト設定が可能なサービスも登場しています。

もちろん派遣通訳同様に、半日・1日単位で料金が発生するオンライン通訳サービスの会社もあるため料金は必ず確認をしましょう。

以下は、オンライン通訳会社のプラン例(料金目安)です。

【スマートフォンやタブレットで会話のアシスト】
1アカウントにつき、1か月60分まで
利用例:社内会議や商談、商品説明 比較的簡単な通訳 など
言語:英語
5,000円~

オンラインサービスを提供している会社ごとに、例えばインターネット回線があれば利用可能なものもあれば、web会議でスムーズに同時通訳を行うための独自システムや機材を導入しなくてはいけないところもあります。

どのようなサービス提供をおこなっているのかは必ず事前に確認をして依頼をしましょう。

オンライン通訳のメリット

オンライン通訳のメリットは、通訳をしてもらう時間以外の料金が発生しないため、低コストでおさえられることです。

すべてがオンライン上でのやり取りで完結できるため、移動の交通費や宿泊費、待機による拘束時間もないので、基本的には通訳をおこなった時間以外の料金はかかりません。

また、オンライン上ですべての取引を完了できることが多いため、手軽にサービスを利用できるというメリットもあります。

派遣通訳者への出張依頼か、オンライン通訳での依頼か、どちらがお得なのか気になる方は下記の記事をご覧ください。

出張通訳にはオンライン通訳がおすすめ!利用シーンと料金相場を解説

通訳実施に必要なもの

通訳実施において準備すべき必要なものは、派遣通訳かオンライン通訳どちらかによって異なります。

派遣通訳や発表会などのイベントで現地で行う通訳の場合、通訳者用のブースやマイク、スピーカーなどの機材が必要になります。

オンライン通訳の場合は機材は最低限に済ませることができ、必要なものはインターネット環境とPCもしくはタブレットがあれば通訳の実施が可能です。

機材を用意するとなると、通訳費用以外にも諸経費が発生するので、費用をなるべく抑えたいという方はオンライン通訳が適していると言えます。

英語通訳の依頼がネットで完結するオンライン通訳のメリットとは

オンライン・派遣どちらも通訳の質に差はない

通訳の質は通訳者のスキルによって決まるため、オンライン通訳・派遣通訳であっても通訳の質に大きな差が出ることはありません。

また、有能な通訳者は依頼が多くスケジュール調整が難しい場合があり、現地に来てもらうとなるとより依頼しにくい状況になりかねません。

しかし、オンラインであれば通訳実施の時間のみでの対応で良いため、依頼できる通訳者の選択肢が一気に広がります。

特殊なケースを除けば、通訳はオンラインでも現地でもどちらでも実施可能なので、通訳依頼の選択肢としてオンライン通訳を選ぶこともおすすめです。

通訳の種類(逐次通訳・同時通訳・ウィスパリング)

通訳の依頼を行う際に、まず知っておくべきなのは「通訳の種類」があるということです。大きく分けて「逐次通訳」「同時通訳」「ウィスパリング」の3つがあります。

それぞれに使い分けるべき活用シーンもあり、どの種類の通訳を依頼するかによって依頼時の料金も異なりますので、まずは自社どんな通訳を求めているのかを理解してから依頼を進めるようにしましょう。

通訳の種類については下記の記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください。

同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング|通訳3種の違いとは

また、通訳の種類とは別に通訳を行う「場所」によって料金も異なります。通訳者も現地に向かう派遣型か、どこでも通訳を行えるオンライン型か、それぞれの料金相場について下記からご紹介します。

同時通訳が必要なシーンで把握すべき通訳料金相場

ビジネスシーンの通訳において、商談や会議だけではなくインタビューなど、同時通訳が必要になるケースは多いです。

商品・サービスのフィードバックから契約前のヒアリングまで、グローバルなビジネスを展開しているなら通訳が必要になるシーンは多岐にわたるでしょう。

商談の通訳料金相場

商談通訳の場合、通訳の手法や言語、通訳者を確保しなくてはいけない時間(拘束時間)などによって異なります。

必要な通訳形式は、同時通訳(話者と同時に通訳をする)・逐次通訳(ある程度話者が話し終えた後、通訳をする)・ウィスパリング通訳(同時通訳と同じく同時に通訳をするが、聞き手の耳元で囁くように通訳をする)がよくある手法です。

※下記は、商談などのシーンで通訳を利用した場合の料金目安です。

・商談で同時通訳ができ、かつ専門知識が求められるもの:半日6万円~、1日8万円~

・海外からの来客を空港からアテンドする逐次通訳:半日3万円~

商談時の通訳で依頼すべき通訳者の特徴と料金相場を解説

通訳の料金相場を解説のまとめ

通訳に依頼する場合の料金相場について解説してきましたが、いかがでしたか?

通訳はそのスキルによって対応できる通訳の内容やシチュエーションが異なるため、その分金額の差が大きいことがわかったかと思います。

また現場に通訳者を派遣するか、オンラインでつないで通訳をしてもらうかでも料金は大きく異なります。

ここがポイント!
  • 通訳には派遣通訳とオンライン通訳があり、料金は派遣通訳のほうが大幅に高い
  • 通訳にかかる料金は、通訳をおこなう内容やシチュエーションによるランク別にわかれている

プロの通訳者にコミュニケーションのアシストをしてもらうメリットは、海外にビジネスを展開していくうえでは計り知れないものがあるでしょう。

また、通訳の種類もさまざまで、どの通訳が自社にとって必要なのかを理解する必要があります。

この記事を参考に、どんな通訳が必要なのか、どれくらいの予算で依頼したいのかを明確にし、どんな依頼方法が適しているのかを検討してみてください。

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Sano
翻訳・通訳サービスを展開するOCiETeでマーケティングを担当。「世界をシームレスにつなげる」の企業理念のもと、海外企業や外国人とのビジネスに必要な翻訳者・通訳者とのマッチング支援行っています。 翻訳・通訳依頼の基礎知識だけではなく、依頼前に知ってほしいポイントを伝えることをモットーに、情報発信しております。 また海外ビジネスに関するWebメディア「セカイノビジネス presented by オシエテ」の運営も兼務。