良い通訳者を探す方法とは?ビジネス通訳の基礎知識と料金相場を解説

AIの発達が著しい現代、手軽に利用できるアプリや翻訳機などによる機械翻訳の性能は著しく向上し、日常で使うには十分な機能を兼ね備えてきています。

しかし、ビジネスシーンにおいてはどうでしょうか

会社の未来が決まるといっても過言ではない商談などの重要なシチュエーションにおいて、専門的な難易度の高い言語やその場の状況に応じたデリケートな言い回しなど、通訳には高い専門性とスキルが求められるため、まだまだ機械翻訳が通訳者に代わって通訳をおこなうのは難しいと言えます。

では、実際に通訳への依頼が必要になったとき、どのように通訳者を選んで依頼をすればよいのでしょうか。

ここでは、通訳依頼をする際に知っておくべき、通訳者の探し方、シーンに合わせた通訳の種類、料金相場と通訳料金の決まり方などについて解説します。

これを読むことで通訳を依頼する際に必要な、通訳の基本的な知識や料金について知ることができ、オンライン通訳を活用するメリットがわかるのでぜひ最後までご覧ください。

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通訳を依頼する際に知っておくべき通訳の基本知識と料金

通訳を依頼する前には、まず通訳が必要になるシーンと依頼する通訳形式を把握しておくことが大切です。

ここからは、ビジネスシーンにおいて通訳が必要になるシチュエーション、適切な通訳形式を解説します。

通訳の依頼が必要となるシチュエーションは大きく4つ

ビジネスにおいて通訳への依頼が必要になるのは、以下のような場合が考えられます。それぞれのシチュエーションにおける通訳の役割について解説します。

商談

会社の商品やサービスについて海外の会社に対し商談を行う際、重要な役割を担うのが通訳です。

通訳者には、交渉にあたる際の正確な言語のセレクトと細かなニュアンスを読み取り伝える能力、そして契約に必要な専門用語の知識と商談をスムーズに進めるために会話を止めずに伝えるスピード感など、あらゆる面において高いスキルが求められます。

アテンド・会食

海外からの大切なお客様をおもてなしする際にも、双方のスムーズな会話のキャッチボールはとても重要となります。

双方がストレスなく会話ができるよう、瞬時に最適な言葉を選び会話を成立させていくスキルが必要です。

展示会・説明会

会社の商品を販売するための展示会や、株主にむけた株主総会・会社説明会など、多くの人に対してプレゼンテーションする場においても通訳への依頼需要が増えてきています。

会社や商品の魅力をしっかりと伝えるためには、より細かで正確な説明が必要であり、いまやグローバルに商品展開を行っていくうえで通訳は欠かせない存在といえます。

国際会議、シンポジウム

政治会談や学術系のシンポジウムなどでも、専門性の高いスキルをもつ通訳が求められます。

政治会談では誤った言葉で通訳をおこなってしまうと、場合によっては国同士の関係性を壊す可能性もあるため、とても責任のある役割を担うことになります。

このように、通訳はただ言葉をそのまま訳して伝えればよいというものではなく、その時その時のシチュエーションにあわせて目的をしっかりと理解し、正確な言語セレクトと知識を持っていることが求められます。

通訳を依頼するときには、具体的にどんなシチュエーションでどのような知識を兼ね備えている必要があるかをしっかりと確認をすることが大切です!

必要となる通訳依頼の形式は3つ

ビジネスシーンにおいて、通訳の形式は3つあります。それぞれどのような通訳の仕方なのかを知り、依頼する際の参考にしましょう。

同時通訳

その名のとおり、話し手とほぼ同時に通訳をしていく形式です。話し手は通常の会話のスピードで話し続けるため、最も高いスキルが求められます。

通訳者は通訳ブースから通訳をおこない、聞き手はヘッドホンから内容を聞くのが一般的です。

利用シーン:国際会議やシンポジウムなど大人数の場

ウィスパリング通訳

通訳者が利き手の後方につき、話の内容を同時通訳していく形式です。耳元で囁いて通訳していくので、2~3人などの少人数の際に利用します。

利用シーン:少人数での商談や会議など

逐次通訳

話し手と通訳者が交互に発言をしながら通訳をおこなっていく形式です。

通訳者は話し手に質問をして内容を確認したり、メモをとったりすることもできるので、他の通訳と比べるとやや難易度は下がります。ただ通訳の時間は他の2倍かかります。

利用シーン:商談やアテンド、インタビューなど

それぞれの通訳形式(手法)の特徴については下記の記事で詳しく解説しています。

同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング|通訳3種の違いとは

専門性や移動距離によって通訳の依頼料金は大きく異なります。

通訳の料金は、利用するシチュエーションや通訳の形式によって異なります。
通訳を行う内容の難易度が高ければ、当然通訳者に対し高いスキルや専門性が求められることになるため、支払う料金も高くなります。

また、通訳を行う場所によっては、その拘束時間や待機時間、移動にかかる運賃などの経費も必要となってきます。

良い通訳を利用するには料金相場と依頼する方法を知ること

ビジネスシーンでの通訳を依頼する際、その料金相場は気になることの一つです。

通訳は特別な技術が必要な職業で通訳会社によって料金設定にかなり差があるため、料金相場は利用した経験のない人にはなかなかわかりにくいものです。

さらにビジネスで利用する通訳はしっかりとしたスキルをもったレベルの高い通訳者に依頼をする必要があるため、どのような基準で通訳者を選定すればいいか迷うことも多いでしょう。

通訳を依頼する際の料金相場

スキルやクオリティは高い方が良いですが、時間をかけて望むレベルの通訳者をじっくり選定したら高すぎて依頼できない、というケースを避けるために、まずはの通訳の依頼にどの程度の料金がかかるかを知っておくと良いでしょう。

通訳の料金は、その通訳の種類や難易度(技術や専門知識の有無を含む)、通訳者の手配の方法などによって料金が変わってきます。

ITや医学など高度な専門知識を必要としたり、話している内容を即時に通訳する技術が必要となったりした場合は、高いスキルが求められるので通訳の費用は高くなります。

また、通訳にはその場に通訳者を派遣してもらう派遣通訳と、オンラインを利用して通訳してもらうオンライン通訳がありますが、当然、交通費、出張費などその他実費が追加される派遣通訳のほうが料金は高くなります。

通訳は、料金相場を知った上で必要なシーンにあった通訳を選択しましょう。

派遣型の通訳を依頼する際の料金例

通訳を、通訳者を現地に派遣する方式で依頼した場合の相場は以下です。

通訳難易度:★★★★★

会議・商談:半日拘束(4時間)の場合

通訳形式:ウィスパリング通訳

料金相場:4万円~5.5万円

通訳難易度:★★★★☆

会議・商談・研修:1日拘束(8時間)の場合

通訳形式:逐次通訳

料金相場:4.5万円~6.5万円

通訳難易度:★★☆☆☆

一般アテンド・送迎:半日拘束(4時間)の場合

通訳形式:逐次通訳

料金相場:2.5万円~3万円

同時通訳やウィスパリング通訳は、話者と同時に通訳をする必要があるため通訳者に高い通訳技術が求められ、負担も大きいため金額が高くなります

また、派遣通訳は通訳者が現地に行く必要があるため、上記の通訳費用にプラスして移動にかかった時間や交通費・出張費なども別途発生します。

通訳依頼時には、最終的な金額は必ず見積もりをとって確認しましょう。

通訳の料金が決まる仕組み

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通訳の料金は大きく分けて以下の4項目によって料金が決まります。

通訳料金が決まる4つの項目
  • 通訳に必要な専門知識
  • 通訳者の通訳スキル(レベル)
  • どの手法を使って通訳をするか
  • 通訳に必要な時間

上記4つのポイントで通訳料金は決まります。ここからはそれぞれの項目について解説していきます。

通訳に必要な専門知識

どれだけ語学力が高くても、通訳する話の専門的な内容が理解できないと適切な通訳はできません。

そのため、その分野の専門知識をもった通訳者に通訳をしてもらう必要があります。特に難易度の高い専門知識(医療や法律など)を持った通訳者は比較的料金が高くなる傾向にあります。

通訳者の通訳スキル(レベル)

通訳者の経歴によっても通訳料金は変わります。通訳を始めたばかりの通訳者と、その道数十年のベテランの通訳者では経験量が違います。

語彙力や語学力だけではなく、その場での的確な判断など経験則が必要な通訳という仕事は、臨機応変に対応できるかできないかでも通訳のクオリティは各段に異なるため、スキルによってもレベル分けされています。

どの手法を使って通訳をするか

通訳の手法は冒頭でもお伝えしている「同時通訳」「ウィスパリング」「逐次通訳」の3種類あります。

同時通訳とウィスパリングは話者が会話するタイミングと共に即時に通訳を始めるもので、高い通訳の技術が求められます。通訳者の負担も大きいため料金は高くなります。

逐次通訳は話者が話すセンテンスごとに通訳をおこなうので、他の手法よりは比較的難易度が低いといえます

通訳に必要な時間

通訳を実際に対応してもらう時間と、通訳するために要した時間(事前打ち合わせなど)を合算したものが費用として加算されます。

また、現地に来てもらう派遣型通訳の場合は通訳費用とは別に移動時間も計上され、出張費や交通費など別途費用が発生します

通訳を選ぶポイントが分かれば料金も安くおさえられる

グローバル化が進んでいる今、の通訳をビジネスで利用する機会は年々増えてきています。

すでに何度も依頼したことがある場合や実績のある通訳者を知っているならともかく、通訳者を選ぶには何を基準にすればいいか戸惑う方も多いのではないでしょうか?

通訳を選ぶには知っておくべきポイントがあり、それを知ることで必要な通訳スキルを持った通訳者が選べます。

通訳は対応するシーンや相手のレベルにあわせることが重要

通訳はビジネスのさまざまなシーンで利用されています。

例えば、送迎やアテンドなどの比較的簡単な通訳から、重要な会議の場に必要な通訳など、シーンによって必要な通訳スキルが変わってきます

少人数で実施される業務締結など重要な交渉の場でスムーズなやり取りを行うには、通訳が即座に話者の会話内容を通訳して相手に伝える必要があります。

シーンによってはスピードよりも時間をかけた方が良い

新人のための研修などに必要な通訳は、ある程度時間を使って説明内容を意訳してわかりやすく正確に伝えることが必要な場合もあるでしょう。

一言に通訳と言っても、対応シーンや相手によって選択しなければいけない通訳の種類や方法が変わってくるため、どのようなシチュエーションで通訳を利用したいかをしっかりと整理して、スキルの合致した通訳者を選ぶことが重要になってきます。

良い通訳者の探し方と依頼方法

まず通訳が必要になるシーンが毎日ではないという場合、社員として雇用するよりも、繁忙期・閑散期に合わせて依頼できる方法がマッチしていると言えます。

通訳者に依頼する方法は、通訳エージェントへの依頼、クラウドソージングなどでの個人への発注など、最近ではあらゆる方法で依頼することが可能です。

クラウドソーシングなどの依頼では、スキル条件・依頼費用などを発注側が自由に設定できるため、依頼手法としての人気は高まっています。

しかし、複数の案件を抱えている場合は全てのリソースを割いてくれない人気が高い通訳者の場合、希望する期間でも依頼を断られる可能性があるなどの、注意点はあらかじめ把握しておきましょう。

個人通訳者への依頼は、依頼したいときにその都度募集をかけなければいけない・依頼内容を整理しなければいけないなどの「手間」もかかります…

個人通訳者への依頼に関するメリット・デメリットは下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

通訳者の採用は外注依頼か雇用どちらが最適なのかを解説

通訳を選ぶ時のコツ

通訳の依頼には、以下の2つのコツをおさえておきましょう。

得意な分野・通訳経験を確認する

通訳の依頼には「あなたが利用したいシーンに必要な通訳のスキルは何か」を見極めることが重要です。

通訳する時に必要な専門知識を持っている通訳者なのか、通訳の手法は何に対応できるかは必ず確認が必要です。

通訳の手法としては大きく分けて3種類(同時通訳、ウィスパリング、逐次通訳)あるため、依頼を検討している通訳者が対応できる手法は何かをまず確認しましょう。

また、過去にその専門分野を必要とする業種への勤務経験やその分野での通訳経験があるかどうか、実務経験も確認のうえ判断しましょう。

難易度の高い通訳ほど高額なので派遣とオンラインを使い分ける

同時通訳・ウィスパリングは難易度の高い通訳のため、通訳者の負担が大きく長時間の対応ができず金額も高くなりがちです。

また、高度な専門知識が必要な通訳を依頼する場合も同様に、通訳料金は高くなります。

しかし、シーンによってはどうしても同時通訳ができる通訳や、専門知識を持った通訳が必要なときもあるため、料金をおさえたい場合はオンライン通訳を選択する手段があります。

どうしても現場同行してもらう必要がある場合は派遣通訳、それ以外で通信環境に不安がない環境での通訳であればオンライン通訳を利用するといった具合に使い分けることで、必要なシーンで必要な通訳を利用でき、料金も安くおさえることができるのでおすすめです。

派遣通訳・オンライン通訳の賢い使い分け術については下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

出張通訳にはオンライン通訳がおすすめ!利用シーンと料金相場を解説

オンライン通訳「OCiETe(オシエテ)」に依頼する際の料金例

派遣型の通訳は、1時間単位での依頼はうけておらず、半日または1日単位での依頼しかできないため(移動時間も派遣の拘束時間に含まれるため)料金は高くなりがちです。

その点、オンライン通訳サービス「OCiETe(オシエテ)」は、オンラインですべて完結でき1時間単位から依頼ができるので、実際に稼働した料金だけでビジネス向けの精度の高い通訳を利用できるのが強みです。

OCiETeの通訳料金例①

【業種】IT/金融/自動車

【通訳】逐次 商談通訳/会議通訳/アテンド通訳

【時給】8,000円~

通訳案内士資格、TOEIC875点、ビジネスのキャリア20年以上

OCiETeの通訳料金例②

【業種】製造業/マーケティング/流通/海外事業全般(事業戦略、拠点設立、他社提携・合弁、経営会議他)

【通訳】逐次通訳 商談通訳/会議通訳/アテンド通訳

【時給】10,000円~

通訳案内士資格、TOEIC940点、海外ビジネスのキャリア40年以上

OCiETeの通訳料金例③

【業種】機械/ソフトウェア/航空機

【通訳】逐次通訳

【時給】4,000円~

JTFほんやく検定 第51回 英日翻訳 2級 (政経・社会)、JTFほんやく検定第62回日英翻訳3級(科学技術)、TOEIC905点

上記でお伝えした内容の通り、派遣通訳よりもオンライン通訳の方が、料金体系もシンプルでコストも抑えることができます。

必ず現地での通訳が必要というケースは意外に少なく、オンライン通訳を駆使すれば効率よくビジネスを進めることも可能です。

この機会に「オンライン通訳」という選択肢を広げてみてはいかがでしょうか?

通訳依頼をするなら「OCiETe(オシエテ)」がおすすめ!

1時間単位で利用できるオンラインならOCiETe通訳

これからますますビジネスも国際化し、通訳の需要が高まっていく上で、高いスキルをもった通訳の存在はとても重要となってきます。

しかし通訳を依頼する際の料金はとても高く、また派遣する場所によっては求めるスキルを兼ね備えた通訳に依頼をすることが難しい場合も…

そんなとき、オンライン通訳なら、場所を選ばずに通常の通訳に依頼するよりもかなり料金をおさえて依頼をすることが可能となります。

OCiETeでは1000名以上を超えるプロ通訳者の中から依頼分野にマッチした通訳者のみをアサインします。

通訳依頼をオンライン形式にすることで、コスト・クオリティ面で高いコストパフォーマンスを実現することが可能です。

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通訳を依頼する際に知っておくべき通訳の基本知識と料金のまとめ

通訳を依頼する際に知っておくべき基本知識や通訳の種類、そして料金相場について解説しました。

通訳を依頼する際のポイントは、下記となります。

ここがポイント!
  • 通訳を依頼するときは、そのシチュエーションにあわせた通訳形式で依頼をすること
  • 通訳者の依頼は、専門性や移動距離によって依頼料金が大きく異なるので注意すること
  • オンライン通訳サービス「OCiETe」なら便利かつ高いコストパフォーマンスでスキルの高い通訳者に依頼ができる

通訳を依頼する際には、利用するシーンや通訳方法をしっかりと確認したうえで、必要な高いスキルをもった通訳者に依頼をすることが重要です。

オンライン通訳サービス「OCiETe(オシエテ)」なら、高いコストパフォーマンスで、専門性を兼ね備えた通訳者が必ず見つかります。

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Sano
翻訳・通訳サービスを展開するOCiETeでマーケティングを担当。「世界をシームレスにつなげる」の企業理念のもと、海外企業や外国人とのビジネスに必要な翻訳者・通訳者とのマッチング支援行っています。 翻訳・通訳依頼の基礎知識だけではなく、依頼前に知ってほしいポイントを伝えることをモットーに、情報発信しております。 また海外ビジネスに関するWebメディア「セカイノビジネス presented by オシエテ」の運営も兼務。