通訳の録音録画はしてもいい?通訳依頼時6つの注意点

こんにちは。通訳・翻訳エージェントOCiETeの佐野です。

ビジネスにおいて通訳を依頼する上で、依頼側が注意をするだけでぐっと通訳品質を高められるポイントがあることをご存知でしょうか?

こちらのポイントを押さえていただけると、通訳品質の向上はもちろん、通訳者や通訳エージェントとのトラブルも未然に防ぐことができます。

この記事では、そんな「意外と知らない通訳品質を向上させるためのポイントと注意点」をまとめています。

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ポイントを考慮いただくだけで、通訳クオリティがぐっとアップします!会議全体を成功させるためにも、通訳利用前にぜひご一読ください!

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通訳品質を高めるために依頼側が対応すべき6つのこと

通訳品質を高めるために、ご依頼主様にご留意いただきたい点は6点です。

  • 資料を事前に共有する
  • 事前打ち合わせを行う
  • 会議の進行を通訳者に任せない
  • 発言スピードに注意する
  • 依頼時間を厳守する
  • 無断での通訳音声の録音・録画はNG

資料を事前に共有する

会議で使用する資料や関連資料がある場合、通訳者に事前に共有しましょう。通訳者はこれらの資料を事前に確認し、会議の背景を理解した上で通訳に臨みます。

特に、業界用語や社内の専門用語が頻繁に使用される場合、用語集を提供することで通訳をスムーズに進行させるのに役立ちます。

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特段資料は用意していない、資料の共有が直前になってしまう、という場合は大まかなご共有でも構いません。会議の概要や進行の段取りについてご共有いただくだけでも、通訳者にとっては有益な情報となります。

事前打合せを行う

通訳を依頼する際には、会議前に通訳者と依頼主で情報共有の時間を設けることをお勧めします。事前に打合せをすることで、通訳の品質が向上します。

事前打合せでの情報共有例
  • 出席者の名前の発音や敬称の確認
  • 会議の目的や趣旨
  • 通訳者に特に注意してほしい点や要望

例えば、「〇〇について話がでてしまったときは先方には通訳をしないでほしい」「できるだけ強気に交渉をしてほしい」などといったご要望も可能です。

また通訳者に対して、会議参加者の国や地域に関する文化やマナー、タブーについてご質問していただくことも可能です。

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またOCiETe通訳では、会議直前30分のお打合せであれば、無償で対応いたします。
別日に実施をする場合は、別途料金が発生する場合がございますので、OCiETeコーディネーターご相談ください。

会議の進行を通訳者に任せない

特別なご依頼がない限り、会議の進行はご依頼主様にお任せしております。通訳者がベストエフォートで対応するために、通訳に集中できる環境づくりへのご協力をお願いいたします。

会議自体のクオリティを高めるためにも、ハンドリングは依頼者が取るようにしましょう。

発言スピードに注意する

通訳をいれた会議では、発言の速さが重要です。

逐次通訳の場合、発言を1分程度で区切るよう心掛けましょう。短すぎると通訳者に正確に伝わらない可能性があり、長すぎると聞き手は通訳を待つことになります。

同時通訳の場合、発言をゆっくり、文と文を区切って話すことが重要です。速すぎないように注意しましょう。

同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング|通訳3種の違いとは

依頼時間を厳守する

通訳者の報酬は、通訳を行った時間のみではなく拘束時間も報酬が発生します。そのため、終了時間は基本的に厳守してください。やむを得ず延長する場合は、通訳者の了承をとりましょう。

しかし優秀な通訳者や、通訳繁忙期は延長対応が難しい場合があります。

会議は続いているが、止むを得ず通訳者が退出しなければならない…といった辞退を避けるためにも、依頼の段階で時間に余裕をもってオファーするのがベストです。

また延長があった場合は、超過分の請求が発生します。超過分は割増となるケースもあるので、コストの面からも依頼時間は厳守することがおすすめです。

無断での通訳音声の録音・録画はNG

通訳音声は通訳者自身に著作権があります。
通訳者の肉声や動画を録音・録画するには通訳者の了承と報酬支払いが必須です。

無断での通訳音声の録音や録画は基本的にどのエージェントでも禁止です。

基本的に通訳者が参加する会議を録音・録画される場合は、用途を問わず費用が発生します。
また、社外向けに使用される場合は、二次利用料が発生します。

著作権の問題もありますので、トラブル防止のため、録音や録画を行う場合は事前に通訳者またはエージェントに相談をしましょう。
また通訳者の集中を妨げないようにするため、録画をする前に一声かけてから録画を開始するようにしましょう。

通訳者によっては録音・録画がNGという場合もございますので、録音・録画を希望される場合は事前にコーディネーターへご相談ください。

まとめ

まとめ
  • 資料を事前に共有する
  • 事前打合せを行う
  • 会議の進行を通訳者に任せない
  • 発言スピードに注意する
  • 依頼時間を厳守する
  • 無断での録音録画はNG

最後に、通訳品質の向上には、依頼者と通訳者の協力が不可欠です。

これらのポイントと注意事項を遵守し、円滑なコミュニケーションを実現することで、高品質な通訳サービスを受けることができるでしょう。

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OCiETeは専任コーディネーターが、会議の成功に向けて全力でサポートいたします!
どんな疑問や要望もお気軽にご相談ください。

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Sano
翻訳・通訳サービスを展開するOCiETeでマーケティングを担当。「世界をシームレスにつなげる」の企業理念のもと、海外企業や外国人とのビジネスに必要な翻訳者・通訳者とのマッチング支援行っています。 翻訳・通訳依頼の基礎知識だけではなく、依頼前に知ってほしいポイントを伝えることをモットーに、情報発信しております。 また海外ビジネスに関するWebメディア「セカイノビジネス presented by オシエテ」の運営も兼務。