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現在機械翻訳の主流になりつつある「ニューラル機械翻訳」は比較的新しい技術です。2016年にGoogleが提供する機械翻訳にニューラル機械翻訳方式を採用したことで、世界的な話題となりました。
日本では、総務省所管であるNICT(情報通信研究機構)が2016年12月から実用化に着手しており、翻訳方式としての注目度の高さがうかがえます。
英語翻訳に関しては、翻訳サイトやアプリのほかポケトークなど携帯型翻訳機も流通しており、コミュニケーションの壁は年々低くなっています。
では、プロの翻訳家に英語の翻訳を依頼する手間やコストにはどんな意味があるのでしょうか。
ここでは、機械翻訳の基本、機械翻訳と人力翻訳の使い分け、ビジネスシーンの翻訳などについて解説します。
▼機械翻訳のメリットと活用方法について、動画でも解説しています。
機械(AI)翻訳とは
インターネットを利用していると、英語サイトでニュースを読んだり、SNSで海外タレントをフォローしたりと、英語に触れる機会は意外と多いものです。
そんな時に無料の機械翻訳サイトやオンライン辞書などを利用して、英語翻訳を行うこともあるのではないでしょうか。
近年、機械翻訳の精度は大きく向上したと言われますが、一般的な機械翻訳の特徴とメリットデメリットを整理してみましょう。
機械翻訳にある3つの種類
英語の機械翻訳には大きく3つの種類があります。
英語辞書や英文法など大量のルールを登録しておき、ルールに則って翻訳する手法
大量の対訳コーパスを登録し、統計データを作成し翻訳する手法
対訳コーパスを利用しつつ、AIが原稿内容を学習しながら翻訳精度を高めていく手法
現在の主流はニューラル機械翻訳ですが、機械翻訳の礎を築いたルールベース翻訳は、対訳コーパスが無くともある程度の翻訳ができるというメリットがあります。
今後はニューラル機械翻訳と融合したハイブリッド型の機械翻訳への進化が期待されています!
機械(AI)翻訳のメリットは?
年々精度が向上し続ける機械(AI)翻訳のメリットは、気軽に翻訳できることやビジネスの効率化を図れることにあります。
機械翻訳が活躍する業界の例として観光業界、鉄道業界などが挙げられます。ホテルや鉄道では携帯型翻訳機を導入している企業も多いです。
機械翻訳は双方向の翻訳を瞬間的に行えるため、外国人とのコミュニケーションが必要なサービスで多く利用されているのです。
携帯型翻訳機の場合、英語はもちろん中国語、スペイン語、フランス語など多くの言語に対応したものが発売されているため、インバウンド観光客の使用する言語を幅広くカバーすることができるのです。
ビジネスシーンでは使い方に注意すれば活用できる
ビジネス以外のシーンでは、海外旅行や英語サイトの利用時など、瞬間的に翻訳したいといった場合に活用するのがおすすめです。
多少誤訳があったとしても、身振り手振りや文章の前後関係で内容を補完することができれば、機械翻訳は日常生活に耐えられる精度になってきています。
ビジネスシーンでの機械翻訳は「使い方が大事」です。プロが行う翻訳とサッと翻訳が可能なGoogle翻訳などのツールを掛け合わせることができれば、より効果的な翻訳を行うことが可能です。
OCiETeでは翻訳が必要な企業様にとって大事な機械翻訳(Google翻訳)に関する資料を無料で提供しています。ぜひご覧ください。
機械翻訳の問題点と利用時の注意点
英語の機械翻訳をおすすめしないシーンは正確性を必要とする翻訳が求められる時です。
例えば、海外企業と取引を行う際に交わす契約書、企業のプレスリリース、法律文書などが一例に挙げられます。
これらを企業で取り扱う場合、完璧な翻訳でなければ企業に損害や機会損失を与える可能性があります。
より身近な例でいえば、小説や漫画の英語翻訳は機械翻訳での翻訳は難しいです。機械翻訳は文章における情緒や比喩表現の再現ができないので、創作作品の翻訳を正確にはできません。
機械翻訳を利用しても、誤訳がないか、訳漏れがないかといったチェックをおこなうプルーフリードのコストがかさむ為、出版業界は全般的に英語の機械翻訳は不向きであると言えます。
一概に「機械翻訳を使ってはいけない!」という訳ではありません。下記のリンクでは、翻訳者と機械翻訳を上手く使いこなし、活用するための方法について解説しています。参考のために、是非ご覧ください。
原文のミスに気づかない
機械翻訳を使う大前提として、翻訳前の文章が完璧である必要があります。
原文の確認はまだまだ機械翻訳ではできません。人力翻訳の場合は、原文と翻訳後の文章を両方チェックが入ります。
対象国の文化を理解した文章作成は機械翻訳ではできない
例えば、シャンプーや化粧品の広告において、世界にはさまざまな髪質・肌質があることを前提にキャッチコピーをつけなければいけません。
美しさの基準は国によって異なり、誰もがさらさらとしたストレートヘアを望んでいるわけではない、ということを前提に原文を作る必要があります。
こうした文化や多様性に配慮した原文チェックや翻訳はまだ機械翻訳ではできません。
OCiETeの英語翻訳サービスが機械翻訳よりもおすすめな理由
英語の機械翻訳の利用がおすすめできないデメリットで解説したように、「その正確性自体に価値があるもの」の翻訳に機械翻訳はおすすめできません。企業が発信する公式情報は少々手間を感じてもプロに翻訳を依頼するほうが安心です。
しかし、翻訳予算を潤沢に用意できる会社ばかりでないことも事実。ECサイトやメディアサイトを運営する企業では、原稿が多すぎて翻訳だけで数十万円の費用がかかる場合もあります。
これではスタートアップ企業や予算不足の会社では英語翻訳を諦めるしかありません…
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まとめ
英語の機械翻訳のメリットと乗り越えられていないデメリットとはについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
英語の機械翻訳を利用する際のポイントは、下記となります。
- 機械翻訳を上手に活用すべきシーンと、翻訳者が翻訳をすべきシーンは全く異なる
- 機械翻訳はリアルコミュニケーションが必要な旅行や鉄道などの業界で多く導入されている
- 機械翻訳は「情報の正確さ」に価値があるものの翻訳には避ける方が良い
- 翻訳者の翻訳は「情報の正確さ」を含め最善の状態で翻訳を行うのでクオリティが高い
一部の機械翻訳サービスはTOEIC900点以上の能力を備えているものもありますので、リアルコミュニケーションは機械翻訳を活用することが効果的でおすすめです。
しかし、企業の公式文書や販売商品の詳細など小さな誤りが大きな損害につながるようなものは人の手による翻訳が安心です。
英語翻訳を検討している方は、法人向け翻訳・通訳サービス OCiETe(オシエテ)まで気軽にお問合せください。
これを読むことで機械翻訳のメリットとデメリットがわかり、使い分けるべきシーンがわかるのでぜひ最後までお読みください。