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タイにとって日本企業の存在感は強いものです。2020年末時点(※)で、日本からタイへの直接投資額は世界一となっており、日本にとってもタイはビジネスパートナーとしてなくてはならない存在です。
ビジネスが国際化する中で、東南アジアのハブと称されるタイへの日本企業の進出は今後も増えていくと予想されます。
しかし、タイでのビジネスにおいて注意が必要なのは利用言語です。タイの公用語はタイ語で、ビジネスシーンでも英語が通じないことは日常茶飯事です。
ここでは、タイ語通訳の活用シーンや、必要な通訳のスキル、通訳料金の相場などについて解説します。
※参考
日本貿易振興機構(ジェトロ)|タイ日系企業進出動向調査 2020年 調査結果
タイ語通訳の依頼事例とシーン別に必要な通訳スキル
2021年3月にジェトロ(日本貿易振興機構)が発表した「タイ日系企業進出動向調査」によると、5,856社の日系企業がタイに進出しており、雇用を創出しています。
ジェトロの調査によると、タイに進出する日系企業の中で最も多い業種は製造業で43.09%、続いて卸売業が23.48%となっています。
東南アジア人材に特化した人材紹介会社であるWorkVentureによる2017年の調査結果(※)では、タイの若者が働きたいと考える企業の4位にトヨタ、29位にホンダがランクインしているという結果も出ています。
このことからもタイにおける日本の製造業の存在感の強さがうかがえますね!
※参考:WorkVenture調べ 新世代が選ぶ2017年に求人応募したい会社50選(タイ語サイト)
タイ語通訳の依頼シーン①:工場・メーカー視察
製造業の工場視察は最もタイ語が利用されるシーンの1つです。
工場では、社員を現地採用とする場合も多いですので、必然的にコミュニケーションはタイ語を利用することとなります。
CASE1:自動車部品のOEM製造委託先を探すために工場見学をする
製造工程の確認や品質確認を行う必要があるため、ホストとのコミュニケーションが欠かせません。自動車産業または部品メーカーでの就業経験がある通訳者に依頼した方が良いと言えます。
CASE2:自社の鉄鋼製造工場へ現地企業を招待し商談を行う
製品の品質をアピールし、現地の機械メーカーや自動車メーカーと商談を行うなら、鉄鋼業での通訳経験があり、なおかつ、同時通訳・ウィスパリングなどの技術力が高い通訳者を探しましょう。
タイ語通訳の依頼シーン②:ビジネスシーンでの交渉・商談
卸売業・小売り業もタイとの関わりが深い業種です。輸出入や卸売り、販路開拓といった交渉のシーンでタイ語が活用されます。
CASE1:レストランに対して自社で卸している日本食材を仕入れて欲しい
現地レストランで、自社商品を選択してもらうためには、すでにある仕入れルートとの違いや、契約のメリットを伝える必要があります。
商社や貿易会社での通訳経験があり、逐次通訳を得意とするタイ語通訳者を探すのが良いでしょう。
CASE2:タイの食器を仕入れて日本国内で販売したい
販売店やメーカーに最低仕入れ個数を確認したり、金額の交渉を行ったりする必要があります。
また、梱包状態や納期など、金額以外の付加価値を付けた交渉が可能になります。
こちらもCASE1と同様に輸出入関連企業での就業経験があり、逐次通訳が得意な通訳者に依頼を行いましょう。
派遣型でタイ語通訳を依頼する際の料金相場
実際に、タイ語の通訳を通訳派遣会社に依頼した場合の料金相場は、【15万円程度※自社調査】とです。
この金額は、どんな内訳となっているのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
タイ語に関わらずですが、通訳派遣時の見積もり金額は次の3つの料金を合わせものが提示される場合がほとんどです。
- 基本料金:通訳派遣会社が設定している拘束時間単位の基本料金
- スキル料金:通訳分野や通訳形態など通訳者の能力にかかる料金
- 実費:交通費、出張費など通訳業務を達成するために必要な料金
その他にも時間外料金、出張拘束料金、海外出張手当など、通訳会社によって独自の追加料金が設定されています。
タイ語通訳の種類による料金相場
タイ語通訳の種類によって、料金は異なります。種類別の料金相場は下記の通りです。
【ビジネス通訳:同時通訳】
記者会見や業界の研究発表会など大勢の人が集まる場所での通訳形態。収音機材を使用し、発話と同時に通訳を行う。
半日:85,000円~
全日:120,000円~
【ビジネス通訳:ウィスパリング】
会議や商談など、リアルタイム性が求められる小規模な集まりで利用される通訳形態。機材は使わず、口頭で同時通訳を行う
半日:60,000円~
全日:100,000円~
【ビジネス通訳:一般】
逐次通訳を使用しビジネス会話の通訳を行う。工場見学や企業訪問といった際に使われる通訳形態。同時通訳ではないため、より正確な通訳が期待できる
半日:30,000円~
全日:50,000円~
【簡易通訳】
空港送迎やプライベート電話といった通訳を行う。専門性を要しないという理由から比較的安価な金額設定になっている
半日:20,000円~
全日:40,000円~
これらはあくまで基本料金の参考金額です。ビジネスシーンでは「ビジネス通訳:一般」や「ビジネス通訳:ウィスパリング」が使われる機会が多いです。
1日のウィスパリング料金相場は100,000円~なので、通訳者のスキル料金や実費をプラスして考えたトータルの通訳金額は15万円程度の予算を想定しておく必要があります。
それぞれの通訳の種類によって料金は異なりますが、まずは料金ばかりを気にするのではなく、どんな通訳方法を依頼するのかを決めておくことが大切です!
通訳の種類・それぞれの特徴に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
オンライン通訳は派遣型より高いコストパフォーマンスが実現
派遣型通訳よりも、より高いコストパフォーマンスを実現するにはオンライン通訳がおすすめです。
ビジネスシーンによっては、必ずしも現場に通訳がいなくても良い場合があります。
たとえば既存取引先への業務連絡や、タイ国内のグループ会社とのテレビ会議といった場合はどうでしょうか。
上記で紹介した活用例のようなシチュエーションにおいて、予算を定期的に使ってタイ語の通訳を依頼する必要がある場合は、オンライン通訳サービスを利用するのがおすすめです!
派遣型通訳とオンライン通訳の違い
派遣型通訳とオンライン通訳の大きな違いは、オンライン通訳は現場に行かず、パソコンやタブレットを用いてオンラインで通訳を行う点です。
このため、通訳者の拘束時間にも違いにあると言えます。
派遣型通訳の場合は事前打ち合わせや当日に、通訳者が現場に移動する必要があり拘束時間が長時間に及びがちです。
オンライン通訳サービスの場合は、業務のすべてをオンライン上で行いますので、最低限の拘束時間で通訳依頼を行うことが可能です。
一方で派遣型通訳の良さもあります。
オンライン通訳サービスはインターネット環境が整っていないと利用できません。通信環境が不安定な発展途上国や地下現場での通訳は派遣型通訳に依頼をする方が安心できるでしょう。
オンライン通訳が派遣型通訳よりも金額が安い理由
移動時間を考慮した際、派遣型通訳よりもオンライン通訳の方が拘束時間は圧倒的に短くなります。
その結果、移動の実費が不要なので、派遣型通訳の見積もり金額と大きな差が出てきます。
また、派遣型の通訳や、半日または1日単位での依頼しかできない場合が多いのに比べ、オンライン通訳の場合は派遣型通訳とは異なり、1時間単位で通訳を依頼する事も可能です。
つまり、短時間の会議でも依頼する事ができ、利便性が高いというメリットがあります!
下記の記事では、派遣(出張)通訳とオンライン通訳のそれぞれの活用方法について解説しています!ぜひご覧ください。
タイ語通訳を依頼するならOCiETeがおすすめ
オンライン通訳サービス「OCiETe(オシエテ)」は、ハイレベルのタイ語通訳者に低コストで通訳を依頼する事が可能です。
「OCiETe(オシエテ)」に所属する通訳者は全員スキルチェックを受けているため、タイ語通訳の能力が認められた通訳者のみが在籍しています。
タイ語通訳サービス|OCiETe通訳
また、タイ在住の通訳者も在籍しているので、クオリティの高いネイティブな通訳が可能です!
まとめ
ビジネスシーンにおけるタイ語通訳を依頼する際のポイントや料金相場について解説しました。
タイは日本のビジネスパートナーとして欠かせない国です。製造業や貿易関連の仕事をされている方には特に通訳の必要性を感じる機会も多いことでしょう。
しかし、タイ語の通訳派遣にはそれなりの高い金額がかかってしまいます。
その点、オンライン通訳なら、格安の金額で短時間のタイ語通訳が依頼できるため、定例会議ではオンライン通訳を使用し、要人の接待や新規取引先との交渉といった際には派遣型通訳を利用するなど、TPOによって使い分けるのも良いでしょう。
法人向けオンライン通訳サービス「OCiETe(オシエテ)」なら、1時間単位で依頼できるハイレベルなタイ語通訳者のみが登録しています。
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タイでビジネスを始めるならばタイ語通訳のパートナーの存在は必須!
これを読むことで、タイ語の通訳派遣の料金相場とタイ語通訳を低コストに抑える方法がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください!