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通訳と翻訳は、どちらも言語変換を行う業務として似ている仕事です。
しかし、業務内容はもちろん、それぞれに求められるスキルや必要となる専門知識が異なります。どのようなポイントが異なるのか、この記事で徹底解説します。
この記事を読めば、通訳と翻訳のそれぞれの違いから、活用方法・必要となるシーンまで明確に理解することができるので、ぜひご覧ください。
※ここでは、英語を例に挙げて、通訳と翻訳の違いを解説しています。
通訳と翻訳の決定的な違い【5つの視点】
通訳(口頭)と翻訳(文書)は、言語の橋渡し役ですが、業務の特性、求められるスキル、そして仕事の進め方は根本的に異なります。
以下の5つの視点から、その決定的な違いを比較します。
| 視点 | 通訳 (Interpreting) | 翻訳 (Translating) |
| 1. 扱う媒体と手法 | 音声(話し言葉)を口頭で伝達 | テキスト(書き言葉)を文書で伝達 |
| 2. 時間軸とスピード | 瞬時の判断と即時の変換(やり直し不可) | 時間をかけて推敲し、完璧な文章に仕上げる |
| 3. 求められる主要能力 | 聴解力、記憶力、瞬発力、発話能力 | 読解力、正確な日本語の執筆力、リサーチ力 |
| 4. 業務で許容される道具 | 基本的に使用不可(事前の知識が全て) | 辞書、専門資料などを用いたリサーチが必須 |
| 5. 業務への向き・不向き | 予想外に対応できる柔軟性とコミュニケーション力 | 細部にこだわれる緻密な集中力と忍耐力 |
通訳はリアルタイムな瞬発力とコミュニケーション能力が求められる「パフォーマー型」の仕事であるのに対し、翻訳は時間をかけた緻密なリサーチと高い日本語表現力を追求する「職人型」の仕事と言えます。
通訳者の必須スキル


通訳と翻訳は、どちらもその言語に精通していなければできない仕事です。しかし、業務内容は全く異なり、求められるスキルも違います。
通訳には聞き取り能力が大事
一方、通訳に求められるのは、高い「聞き取り能力」です。
瞬間的に他言語へ変換して伝えていくテクニック、そしてその内容に誤りや漏れがない正確性も必要になります。
もちろん通訳の仕事も、わからない専門用語や理解しづらい内容により通訳を中断させることがないように、事前に通訳を行う分野の知識・内容について下調べを行い当日に備える必要があります。
通訳の現場は必ずしも予定通りに話が進むわけではありません。臨機応変に対応できる柔軟さも重要です。
翻訳は読解力が大事
英語の翻訳を行う場合、求められるのは「読解力」です。
原文を正確に理解し、その内容を正しく、かつ読み手が理解しやすい自然な翻訳を行えるかが重要です。
翻訳の依頼には、本や映画、学術論文や契約書、会議資料など様々な種類がありますが、いずれにしてもかなり高いレベルの正確性が必要です。
翻訳作業では内容に関する下調べや、文化的背景への理解といった多くの下準備が大切です。
上記のように、英語の通訳と翻訳では、同じ英語を扱う仕事でも大きく異なることがわかります。
通訳の仕事・業務内容とは?


英語の通訳は、世間では花形の職業とも言われていますが、実際の通訳の仕事はどのような業務を行なっているのかを下記から詳しく解説します。
英語の通訳で求められるスキル
通訳になるために必要な資格はありません。ただ持っている通訳スキルを評価・証明しやすくするために、通訳者を目指す人はビジネス通訳検定「TOBIS」の資格を取得する人が多いです。
TOBISは、試験内容が同時通訳と逐次通訳にわけられおり、1級から4級まででレベル分けされています。





TOBISのような資格があると、依頼する側もスキル判断しやすく、1級を取得していると安心して任せられるレベルであると言えます。
通訳者は資格だけではなく対応力や専門知識も必要
通訳の仕事は必ずしもその現場が予定どおりに話が進むとは限らないため、その時その時の状況にあわせた柔軟な対応も求められます。
英語と日本語双方の言葉を瞬時に変換して通訳することは基本であり、それ以外にも例えば相手の言葉が方言やスラングなど聞きなれない言葉であっても訳す必要があります。
日本語にも地方の方言があるのと同じように、一口に英語といっても様々な言い回しがあることも知識として蓄え、瞬時に変換するスキルが必要です。
また、通訳をおこなう内容によってはその分野の専門知識も求められます。
医療分野や法律に関する内容の会議であれば、その分野の知識や専門用語を自身の中に取り入れておく必要がありますし、国際的な会議であれば時事問題についても広く知識を蓄えておく必要があります。
通訳はわからないことが会話の中にあっても、その場で調べるといったことができません。
何があっても当日途中で通訳できなくなるという事態を避けるためにも、多くの経験と事前の知識の蓄積が重要な責任の重い仕事です。





スキルの高い通訳者であればあるほど、この事前準備に多くの時間をかけ当日に備えています。
通訳者・翻訳者になるには?資格・年収・勉強法
通訳者・翻訳者になるために、特別な国家資格は必須ではありません。しかし、自身のスキルレベルを証明し、仕事を得る上で有効な指標や学習ステップが存在します。
資格とスキル評価の目安
資格自体よりも、実務レベルの高い言語運用能力と専門知識が重視されます
| 職種 | 役立つ資格・評価基準 | 評価のポイント |
| 通訳者 | ビジネス通訳検定(TOBIS) | 通訳実務能力を客観的に証明できる。 |
| 通訳案内士 | 観光分野で唯一の国家資格(有償での外国語ガイドが可能)。 | |
| 翻訳者 | 英検1級、TOEIC 900点以上(最低ラインの目安) | まずは基礎的な語学力の高さを証明する。 |
| 各翻訳会社のトライアル | 専門分野における実務能力の有無が問われる。 |
年収(キャリアパス)の目安
年収は、専門分野、経験年数、雇用形態(フリーランスか企業内か)によって大きく変動します。
| 雇用形態 | 特徴 | 年収の目安 |
| 企業内 (インハウス) | 安定しており、企業の専門分野に特化する。 | 400万〜800万円程度(※経験による) |
| フリーランス | 実力と営業力で収入が変動。同時通訳や難度の高い専門翻訳は高単価。 | 幅広い(実力次第で1,000万円超も可能) |
高収入を目指すには、需要が高く単価設定の高い専門分野(医療、法律、金融、ITなど)の知識を深めることが重要です。
効果的な勉強法
単なる語学学習ではなく、知識を「変換する技術」を磨くことが鍵となります。
- 知識の蓄積: 専門分野の日本語の資料を読み込み、専門用語や背景知識を深める。
- 通訳訓練:
- シャドーイング:聞いた音声を影のように追いかけて発音する。
- リテンション:聞いた内容を記憶し、正確に再現する訓練。
- 翻訳訓練:
- 原文の読解力を高めつつ、正確で自然な日本語で文章を構成するライティングスキルを磨く。
- プロの指導: 技術的なノウハウは、専門の学校や通信講座で学ぶことが効率的です。
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まとめ


英語の通訳と翻訳それぞれの仕事の基本を徹底解説についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここでのポイントは以下です。
- 通訳と翻訳は、同じ言語の仕事でもその内容は全く異なる
- 翻訳業務は、読み手にとって理解しやすい自然な文章となるように翻訳をする必要がある
- 英語だけではなく正確な日本語の知識も求められる通訳の仕事は、瞬発的な対応力や語彙力、スラングや方言への適応力、事前の幅広い知識の蓄積が求められる
- 英語の通訳と翻訳は両方対応できる人もいるが、基本的には仕事内容が異なるため、それぞれに適した役割の人に依頼をした方が良い
- OCiETeは通訳と翻訳それぞれに適した人材を登録しているので、いつでも便利に利用できる
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英語の通訳と翻訳は基本的な仕事内容が異なるため、それぞれの役割をしっかりと理解し、依頼したい仕事内容に適した会社に依頼をするのがおすすめです。





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