Webexで同時通訳を行う方法とは?ビジネス会議での事前準備・設定手順・注意点を解説

Webexで同時通訳を行う方法とは?ビジネス会議での事前準備・設定手順・注意点を解説

Webexの会議で海外の取引先や拠点と話すとき、言葉の壁をどう越えるかは大きな課題です。Webexには、会議に参加した通訳者が訳す「同時通訳」の仕組みが備わっています。本記事では、同時通訳の基本的な仕組みから、事前準備、設定手順、当日の注意点までを順にご説明します。

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オンライン通訳とは

Webexの同時通訳機能とは?できること

Webex 同時通訳 設定方法

Webexの同時通訳は、会議の主催者が言語ごとの「言語チャネル」を用意し、そこに通訳者を割り当てる仕組みです。参加者は自分が聞きたい言語のチャネルを選ぶだけで、通訳音声を聞くことができます。

出席者側は、どの言語チャネルで聞くかを選択し、音声を聴くことができます。

人間の通訳者が担当する「言語チャネル」の仕組み

言語チャネルは、英語や日本語など言語ごとに分けられた音声の出力先のようなものです。主催者がチャネルを作成して通訳者を割り当てると、通訳者は会議中に話者の発言を別の言語に訳していきます。AIによる自動翻訳ではなく、会議に参加した人間の通訳者が訳す点が大きな特徴です。詳しい仕様はWebex公式ページでご確認いただけます。

AIの「リアルタイム翻訳」との違い

Webexには、同時通訳とは別に、AIが発言を翻訳して字幕で表示する機能もあります。「webex 翻訳」や「webex リアルタイム翻訳」と検索して、両者の違いに迷う方も少なくありません。一番の違いは、訳す主体が人かAIかという点です。通訳者による同時通訳は、言い回しや専門用語の意図をくみ取った訳を音声で届けられるため、商談や契約の場に向いています。一方、AIの字幕翻訳は会議の流れを手軽につかみたいときに役立ちます。会議の重要度や参加人数、求める精度に合わせて使い分けると良いでしょう。翻訳まわりの基礎知識はコラムでも紹介しています。

Webexで同時通訳を使うための事前準備

同時通訳を使うには、契約条件を満たしたうえで、管理者と通訳者それぞれの準備が必要です。当日スムーズに利用できるよう、早めに確認を進めておきましょう。

対象プランと利用条件

同時通訳は、無料プランでは利用できません。有料のWebexプランで利用でき、同時通訳は「アドオン購入」の扱いになります。プランごとの主な違いは次のとおりです。

無料プラン(基本会議)では、同時通訳は利用できません。会議は1回40分まで、参加者は100人までという制限があります。ウェビナーも基本会議のライセンスには含まれないため、ウェビナーで同時通訳を使う場合も有料プランが必要です。

有料プランでは、同時通訳をアドオンとして購入すると利用できます。会議は最長24時間まで、参加者は1,000人まで開催できます。どのプランにどのアドオンを付けられるか、また追加料金の詳細は、ご契約中のWebex担当窓口でご確認ください。

「Webex Suiteミーティングプラットフォーム」を使用している場合、同時通訳は1回限りのミーティングリンクで予約した会議でのみ利用できます。パーソナルルームでのミーティングには対応していません。お使いのミーティングがどのプラットフォームかは、Webexのヘルプセンターで確認できます。

Webexアプリで参加する場合は、大規模なミーティングなどで参加者とデバイスの合計が200までという接続制限があります。(※Webex Meetingsから参加する参加者には、この制限はかかりません。)また、Webex for Governmentでは利用できません。さらに、視聴者モードで開催するウェビナーでは同時通訳を使えません。

これらの仕様については随時更新・変更の可能性があるため、使用契約プランごとの詳しい利用可否については、ご契約中のWebex担当窓口にお問い合わせください。

管理者によるControl Hubでの機能有効化

組織で同時通訳を使うには、管理者がControl Hubで機能を有効にし、使用する言語を追加する必要があります。この設定は組織内のすべてのWebexサイトに適用されます。一部のサイトだけで使いたい場合は、Ciscoのアカウントチームに相談してください。初期設定ではオフになっている場合があるため、会議の予約前に設定状況を確認しておくと安心です。

通訳者側の準備(Webexアカウントへのサインイン)

通訳者には、主催者から招待メールが届きます。ミーティング予約時にあらかじめ通訳者として割り当てる場合は、招待されたメールアドレスに紐づくWebexアカウントでサインインしている必要があります。サインインしていないと、会議に参加しても通訳者の役割が付与されません。当日スムーズに接続できるよう、事前にサインインと動作確認を済ませておきましょう。

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Webexの同時通訳の設定手順

設定方法は、「予約時に通訳者を割り当てる」方法と「会議開始後に追加する」方法の2通りがあります。それぞれの流れと、参加者側の操作を見ていきましょう。

ミーティング予約時に通訳者を事前に割り当てる

ミーティングのスケジュール画面で、通訳者のメールアドレスと担当言語を設定します。Webexでは通訳者自身が発言する言語チャネルを切り替えられるため、1名の通訳者で日本語⇔英語など双方向の通訳に対応させることも可能です。事前に割り当てておけば、会議開始直後から通訳者が入った状態で進められるため、当日の手間が減ります。なお、Webexミーティングのデスクトップアプリから予約する場合は、通訳者を事前に割り当てられません。その場合は会議中に言語チャネルと通訳者を追加します。

ミーティング開始後に通訳者を追加する

会議が始まってから通訳が必要になった場合は、会議画面の通訳ボタンから言語チャネルと通訳者を追加できます。急な依頼にも対応できる方法ですが、通訳者の招待や参加には時間がかかることもあります。重要な会議では、事前の割り当てを基本にすると安心です。

参加者が聞きたい言語を選ぶ方法

参加者は、会議画面の通訳ボタンから聞きたい言語のチャネルを選びます。あわせて、元の話者の音声と通訳音声の音量バランスを調整すると、内容が聞き取りやすくなります。通訳音声だけを聞くか、元の音声を小さく残すかは、参加者の好みや会議の内容に合わせて選んでください。

Webexの同時通訳を使うときの注意点

同時通訳は便利な機能ですが、会議の規模や環境によっては注意が必要です。事前に確認しておきたい点を整理します。

同時通訳を使えない条件と制限

同時通訳を利用できる参加者と端末の数には上限があります。Webexアプリから参加する場合は、参加者とデバイスの合計が200までです。Webex Meetingsから参加する参加者は、この上限の対象外です。大人数の会議でWebexアプリからの参加が多い場合は、事前に参加方法を確認しておきましょう。

会議室に設置したCiscoのデバイスで同時通訳を聞く場合は、主催者がWebex Meetingsアプリから会議に参加している必要があります。また、会議のサイトで同時通訳が有効になっていることも条件です。デバイスからのウェビナーでは同時通訳を利用できません。会議室のシステムによっては、通訳の言語ごとに音声の出力先を分ける構成も可能です。

言語チャネルや通訳者の数について、Webexの公式な案内では明確な上限は示されていません。以前の公式ブログでは、言語チャネルと通訳者の数に制限はないと紹介されています。大規模な案件では、事前に担当窓口へ確認しておくと安心です。

録画については、会議の録画には基本設定では元の音声(フロア音声)のみが記録されます。通訳音声も保存する必要がある場合は、別途録音方法を検討しておきましょう。また、同時通訳はブレイクアウトセッションや練習セッションと併用できません。会議中に同時通訳を有効にした場合や、Webexサイトから予約した場合は、ブレイクアウトセッションや練習セッションを作成できない点に注意してください。

通信環境の確保

通訳音声は、通信がとぎれると聞き取りづらくなります。主催者は安定した回線を用意し、通訳者も有線接続など安定した環境から参加することが望まれます。通訳者と参加者は、会議に参加する際に「コンピューターの音声を使用」を選ぶ必要があります。電話での接続(電話でかける・電話に折り返す)では同時通訳を利用できません。参加者側も、Wi-Fiの電波状況や端末の負荷を事前に確認しておくと安心です。

通訳者の交代体制と進行ペース

同時通訳は、通訳者にとって負荷の高い仕事です。長時間の会議では、2名以上で交代しながら進めるのが一般的です。Webexでは、通訳者同士が交代の順番を決めて引き継ぎができ、チャットで連絡を取り合うこともできます。また、主催者が発言のスピードや区切りを意識すると、通訳の精度が上がりやすくなります。資料の事前共有も、通訳者の専門用語把握への手助けになります。

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Webexの会議で通訳者を選ぶポイント

どの通訳であっても、通訳者が成功のカギになります。同時通訳には語学力に加えて、業界の知識や専門分野への理解、ビジネスの場でのマナーが求められます。さらに、Webexの操作に慣れているかどうかも重要な観点です。言語チャネルの切り替えに慣れている通訳者であれば、トラブルが起きても落ち着いて対応できます。

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まとめ:Webexの同時通訳を成功させるために

Webexの同時通訳は、言語チャネルに人間の通訳者を割り当てて使う仕組みです。成功させるには、利用条件や管理者の設定を事前に確認し、通訳者の準備と当日の通信環境を整えることが大切です。長時間の会議では、通訳者の交代体制も合わせて検討しておくと安心です。会議の重要度に合わせて、準備を進めてみてください。

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執筆者
Sano
翻訳・通訳サービスを展開するOCiETeでマーケティングを担当。「世界をシームレスにつなげる」の企業理念のもと、海外企業や外国人とのビジネスに必要な翻訳者・通訳者とのマッチング支援行っています。 翻訳・通訳依頼の基礎知識だけではなく、依頼前に知ってほしいポイントを伝えることをモットーに、情報発信しております。 また海外ビジネスに関するWebメディア「セカイノビジネス presented by オシエテ」の運営も兼務。