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Webミーティングから商談、ウェビナーなど、あらゆるシーンで通訳が必要となる場合、オンラインで同時通訳を行えないのかと悩む方は多いです。
リモートワークが普及し、定着しつつある今の時代、海外企業とのコミュニケーションもオンラインで完結させたいと考えている方に向けて、ビジネスシーンでWebを活用したオンライン同時通訳について解説します。
この記事を読めば、オンライン通訳のメリットから実際にWebミーティングを行う際の設定方法がわかります。
▼オンライン会議で同時通訳をする方法について、動画でも解説しています。
オンライン同時通訳とは


オンライン通訳とは、パソコンやタブレットなどのビデオ通話機能を用いてオンラインで通訳者を利用し、遠隔でもお互いの顔を見ながらリアルタイムに通訳してもらうことができるサービスです。
ビジネスシーンでよくある難しいニュアンスの言い回しや自動翻訳では対応しきれない言葉も、適切な語彙を選択して正確に伝えることができるため、その場に通訳者がいるのと変わらない高い通訳精度と共に、安心感や一体感を感じることができます。
最近はZoomやMicrosoft Teams、Webexなどを利用したオンラインミーティングも増えてきているので、オンライン通訳の需要はさらに高まっています。
オンライン通訳のスタイルには「逐次通訳」と「同時通訳」の2種類があります。逐次通訳は発言者が話し終わった後に通訳者が内容を伝えるスタイルで、同時通訳は発言と同時並行で通訳を行うスタイルです。
現在オンライン通訳の方法は大きく下記の3つに分けることができます。重要度や用語の高度さによって、それぞれを使い分ける必要があります。
人間の通訳者とAI通訳、それぞれの特徴と選び方
先述の通りAIを活用したリアルタイム翻訳ツールやアプリが急速に進化しています。ビジネスシーンでは人間の通訳者とAIをうまく使い分けることが重要です。以下の比較表を参考にしてください。
| 人間の通訳者 | AI通訳(自動翻訳) |
|---|---|
| ・ニュアンスや文化的背景を踏まえた高精度な通訳が可能 | ・24時間・低コストで利用可能 |
| ・予測不能な発言や言い回しにも臨機応変に対処 | ・定型文や短い表現の翻訳だとスムーズに対応可能 |
| ・専門分野(医療・法律・金融など)の深い知識に対応 ・交渉や外交など高度なコミュニケーションが求められる場に最適 | ・カジュアルな社内会議や旅行など軽度のコミュニケーションに適している |
重要な商談・国際会議・専門的なセミナーでは、人間のプロ通訳者に依頼することで、高い精度と信頼性を確保できます。一方、社内の簡易的なやり取りや補助的な用途ではAIツールを活用するのも一つの手です。
利用シーン別に見るオンライン通訳の活用法
オンライン同時通訳は、様々なビジネスシーンで活用できます。シーン別の具体的な活用例をご紹介します。
国際会議・シンポジウム
複数の言語話者が参加する国際会議では、同時通訳が不可欠です。発言の流れを止めることなく、スムーズに議論を進められます。成功事例として、グローバル企業の年次株主総会や国際学会での活用が挙げられます。
商談・クライアントミーティング
海外クライアントとの重要な商談では、言葉のニュアンスが交渉結果を左右します。オンライン同時通訳を活用することで、対面に近いコミュニケーションが実現し、関係構築を後押しします。
採用面接
外国籍の求職者との面接にオンライン通訳を活用するケースが増えています。応募者の能力や人柄を正確に把握するために、プロの通訳者による正確なコミュニケーションが重要です。注意点として、専門用語や業界知識に対応できる通訳者を選ぶことが求められます。
社内研修・ウェビナー
グローバル企業の社内研修や大規模ウェビナーでは、多言語対応が必要です。オンライン同時通訳を導入することで、言語の壁を超えた情報共有が可能になります。
事前資料の共有で通訳精度を高める
オンライン同時通訳の精度を最大限に引き出すためには、通訳者との事前準備が重要です。
- 共有すべき専門用語リスト
業界特有の専門用語や社内用語は、事前に用語集を作成して通訳者に共有しましょう。特に医療・IT・法律・金融分野では、AI翻訳でも誤訳しやすい用語の正確な訳語統一が信頼性を左右します。
- 会議アジェンダの共有
会議の進行順序・議題・発言者の役職などを事前に共有することで、通訳者が内容を予測しやすくなります。これにより通訳の精度と流暢さが大幅に向上します。
- 発表資料(スライドなど)の事前共有
発表スライドや原稿を事前に共有することが、高精度な同時通訳の鍵です。資料を事前に確認することで、通訳者は専門用語の調査や表現の準備ができ、当日の通訳の滑らかさが格段に向上します。共有のタイミングは遅くとも会議の2〜3日前が理想的です。AI翻訳ツールを補助的に使用する場合も、用語リストの事前登録で精度を高めることができます。


オンラインミーティング・商談を行う企業では半数以上がZoomを利用していることから、ここからはZoomを使用した同時通訳の設定方法などをご紹介します。


参照:Webミーティングシステムを使う企業の6割が「Zoom」を利用
Zoomで同時通訳を行う際の設定方法


Zoomで同時通訳を行うには、ホストアカウントでいくつかの設定が必要です。以下の手順に沿って設定してください。
- Zoomウェブポータル(zoom.us)にサインイン
- 「設定」→「ミーティング(詳細)」から「言語通訳」をオン
- ミーティングを開始し、下部ツールバーの「通訳」ボタンをクリック
- 「通訳者の追加」から通訳者のメールアドレスと言語を設定
- 「開始」をクリックして通訳チャンネルを有効化
- 参加者はツールバー「通訳」から聴きたい言語を選択
※Zoomの同時通訳機能はPro、Business、Education、またはEnterpriseアカウントで利用可能です。設定方法はバージョンによって異なる場合があります。





Zoomを活用した同時通訳については下記の記事で、より詳しく解説していますのでオンラインミーティングでZoomを使用する方はぜひご覧ください。
【図解】Zoom通訳機能の有効化から使い方まで
Zoomの言語通訳機能では、ホスト・参加者・通訳者それぞれで操作が異なります。各役割の操作方法を確認しておきましょう。








参考:通訳者の操作
通訳者はホストから招待を受け、通訳チャンネルに参加します。マイクをオンにして、担当言語チャンネルで通訳を開始すると、元の発言音声は自動的に音量が下がり、通訳音声が前面に出る状態で同時通訳を行います。


Microsoft TeamsやWebexでも同時通訳はできる?
Web会議ツールとしてZoomの次に利用率が高いMicrosoft Teamsでも同時通訳機能が使えるようになり、面倒な設定をしなくても同時通訳を行うことができます。Microsoft Teamsで同時通訳を行う方法は、以下の記事・資料で詳しく解説しています。


ZoomやMicrosoft Teams以外にも、海外企業とWeb会議を行う上で、外せないWeb会議ツールがあります。それはWebexです。
Webexは、安定した通信環境・綺麗な画質とWeb会議ツールの中でも人気が高く、世界中で活用されています。Webexでも同時通訳機能が実装されました。
設定方法の手順、Webexで同時通訳を行う際のポイントについて下記の記事で詳しく解説しています。オンラインで同時通訳を行おうと考えている方にとって、こちらの記事も参考になるので是非ご覧ください。
主要Web会議ツール比較・自社の使い方に合うのは?
Zoom・Teams・Webexの通訳機能をAI翻訳アプリ・同時翻訳ディスプレイも含め、対応言語数・同時通訳者数・操作性・業種別おすすめの観点で比較します。
| ツール | 対応言語数 | 同時通訳者数 | 操作性 | おすすめ業種・シーン |
|---|---|---|---|---|
| Zoom | 通訳チャンネルは多言語対応(カスタム追加可) AI字幕翻訳は多言語対応 | 複数通訳者を設定可能 | UIが直感的で導入しやすい ホスト・参加者とも操作が簡単 | IT・サービス業・スタートアップ 海外営業・国際会議・ウェビナー |
| Microsoft Teams | リアルタイム字幕・翻訳字幕に多言語対応 | Language Interpretationで複数通訳者対応(法人向け) | Microsoft 365との連携が強力 社内ユーザーに馴染みやすい | 製造・金融・大企業 社内会議・採用面接・社内研修 |
| Cisco Webex | 音声16言語+字幕100言語以上 | 通訳チャンネル対応 大規模イベント向けに強い | セキュリティ機能が充実 イベント運営機能が豊富 | 医療・金融・官公庁 国際会議・学会・高セキュリティ環境 |
| AI翻訳アプリ | 100言語以上対応製品あり | 人間通訳なし(AI自動翻訳) | スマホ・タブレットで簡単利用 専用端末型もあり | 展示会・旅行・小規模ミーティング 簡易的な多言語対応 |
| 同時翻訳ディスプレイ | 接続システム依存 | AI字幕/人間通訳字幕の両方に対応可能 | 会場設置型 大型スクリーン投影にも対応 | 展示会・セミナー・イベント会場 多人数向け字幕表示 |
※上記表について、対応言語数や通訳機能は、契約プラン・ライセンス・地域によって変わる場合があります。またAI翻訳は便利ですが、専門用語・固有名詞・業界用語では人間通訳より精度が下がることがあり注意が必要です。医療・法務・官公庁など高精度が必要な場面では、人間通訳との併用をおすすめします。
オンライン同時通訳のメリット


最近利用が増えてきているオンライン通訳ですが、実際に現場へ通訳者に出向いてもらうのと比較したときに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
オンライン通訳の利用は、スピード感を求められるビジネスシーンにおいて圧倒的にメリットが大きいといえますので、ご紹介します。
派遣型の通訳に比べて安価で依頼できる
オンライン通訳を利用するメリットは、なんといっても料金が低価格である点です。
これまでの通訳者は、現場に立ち会って対面で通訳をするのが一般的でした。
つまり、通訳者の移動にかかる時間も拘束時間に含まれるほか、移動のための交通費などの諸費用も発生するため、結果的に費用が高額になりがちです。
派遣型の通訳は数時間でも半日分の料金が発生することも
また、派遣型の通訳エージェントは、最低でも半日が必要とされるケースが多いため、たとえ2時間で終わる会議でも半日分の料金が発生します。
しかし、オンライン通訳を利用すれば、通訳者の移動にかかる拘束時間が発生せず、実際に商談にかかった時間分の料金で済むため、通常の通訳にかかる費用よりもかなり安価に利用ができます。
オンライン通訳を利用すればミーティングや商談の場所を選ばない
「国内・海外問わず利用可能」な点がオンライン通訳の大きな強みです。国内の地方拠点と海外拠点をつなぐ会議に都市部の優秀な通訳者をオンラインでアサインできたり(遠隔地連携)、海外交渉では渡航コスト・時間をかけず自社オフィスから海外クライアントと商談を進められます。また多拠点同時接続ができるため、複数の海外拠点が参加するグローバル会議にも一人の通訳者がオンラインで対応可能です。
またオンライン通訳では地理的制約の解消により、通訳者の選択肢の拡大できる利点もあります。地方在住の専門通訳者にもアクセスできるようになり、より自社ニーズに合ったマッチングが実現します。
移動時間がなくなり、会議の準備に集中できる
オンライン通訳では、通訳者・参加者共に移動が不要なため準備時間の確保がしやすくなります。事前の資料確認・用語調査・ブリーフィングに充てられる時間が増えるだけでなく、長距離移動による疲労がなくベストコンディションで臨めること、移動を考慮せずより時間を効率よく使うには有効です。
急な依頼や短時間の会議にも柔軟に対応しやすい
オンライン通訳の即時性と柔軟性は、急なビジネスニーズへの対応力につながります。30分〜1時間程度のスポット対応も可能となるため、海外パートナーとの突発的な協議が必要になった際に当日中に通訳者を手配できるケースも。またスケジュール変更が生じた場合も、オンラインであれば調整がしやすく双方の負担を軽減できます。
OCiETe(オシエテ)では、短時間のスポット依頼から長期プロジェクトまで柔軟に対応しています。
オンラインで同時通訳を行う際の注意点


オンライン同時通訳をスムーズに進めるためには、以下の注意点を押さえておく必要があります。
インターネット環境を整える
通信速度が遅いなど回線が不安定な場合、音声が途切れたり映像が乱れる可能性が高く、通訳の精度に直接影響します。AI翻訳ツールを使用する場合も同様に、安定した接続環境がリアルタイム翻訳の精度を左右します。
- 有線LAN接続を強く推奨(Wi-Fiは不安定になりやすい)。
- 会議中は不要なアプリ・ブラウザタブを閉じて通信帯域を確保。
- バックアップ回線(モバイルルーターなど)を事前に準備しておく。
- 事前に通訳者と接続テストを実施し、音声・映像の品質を確認する。
マイクやWebカメラを準備する
特に通訳が必要なミーティングや商談では、マイクの品質が通訳精度に直結します。AI翻訳ツールの音声認識精度にも、マイクの品質は大きく影響します。雑音の多い環境ではAIが単語を聞き取れず誤訳が増えるため、人間・AI問わずマイク環境の整備は必須です。
- 内蔵マイクは周囲の雑音を拾いやすいため、ノイズキャンセリング付きの外付けマイクまたはヘッドセットを推奨。
- スピーカーフォンを使用する場合はエコーが発生しやすいため、ヘッドセット着用が理想的。
- カメラはHD以上の画質を用意。表情が明確に伝わることで通訳者の理解度も向上する。





大事な会議や商談ではマイク・カメラの準備は非常に大事です。以下のようなポイントをしっかりと抑えておきましょう!
リレー通訳に注意する
複数言語が必要な会議でリレー通訳(複数の通訳者を経由する手法)を用いる場合にも注意点があります。
リレー通訳とは、ある言語での発話をその言語の通訳者が共通言語に訳して、その訳出を聞いて他の言語の通訳者がまた別の言語に訳すこと。
- 音声遅延の蓄積:通訳を重ねるたびに遅延が積み重なり、テンポの速い議論への対応が難しくなる。
- 意味のズレリスク:翻訳を経るたびにニュアンスがずれる可能性があるため、重要な会議では直接通訳者の起用が望ましい。
- AI翻訳との組み合わせリスク:リレー通訳の一部にAI翻訳を組み込む場合、AI特有の誤訳がそのまま次の通訳者に引き継がれるリスクがある。重要な会議では全工程を人間の通訳者で対応することが推奨される。
- 事前テストの必須化:ツールのリレー通訳機能の設定は複雑なため、本番前に接続・音質テストの実施を忘れずに。





複数の言語が必要となるケースでは、事前に言語数に合わせて通訳者を用意しておくことをおすすめします!
オンラインで通訳を依頼するならOCiETeがおすすめ


オンラインでミーティングや商談を行う際に、通訳者の同席を必要とする場合はOCiETe(オシエテ)がおすすめです。
OCiETeのオンライン通訳サービスの特徴は、契約(導入)・通訳者のアサイン・業務開始から終了までの流れをすべてオンラインで完結できる法人向けの通訳サービスです。
1時間〜の依頼が可能で「最低〇〇分の料金」などは一切かかりません。
依頼した分だけの通訳料金で、移動費などの諸経費もかかりませんので、質の高い通訳を高いコストパフォーマンスで依頼することができます。
まとめ
オンライン同時通訳を成功させるには、重要度や予算、専門性に応じて、人間の通訳・AI通訳・通訳アプリを適切に使い分けることが大切です。主要ツールであるZoom、Teams、WebexもAI翻訳の充実度や通訳機能に違いがあるため、自社の用途に合った選定が求められます。
手軽なAI翻訳は補助的用途に有効ですが、重要な商談では人間の通訳者との併用がおすすめです。どちらの手法でも精度を高めるためには、2〜3日前までに資料や専門用語リストを共有(AIは単語登録)しておくことや、翻訳の質を左右する安定した通信環境とマイク品質を確保するための事前の接続テストなどを行っておきましょう。












オンラインでの通訳依頼を検討している、設定方法がわからない、オンライン通訳のメリットを知りたいという方はぜひ、最後までご覧ください!