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北澤のじ
歴史と文化と自由に興味を持ち、ヨガとキャンプとお酒を愛するDigital Nomad。通年20年、50か国以上での海外経験があり、南アフリカの市場調査、フリーランス通訳、英語塾経営を通して日本企業の海外進出、日本のグローバル化を応援しています。 通訳としては、社内通訳7年、フリーランス通訳8年の経験があります。20代にバックパッカーで世界を旅行していたら英語脳が作られ、大企業で同時通訳をさせてもらえるようになりました。アフリカ英語塾の塾長としてアフリカの講師と一緒に英語を教え、誰でも英語が喋れるようになることを伝えています。
ビジネス英語を学ぶのは簡単。その理由は、目的が明確なので要点を絞って学ぶことができるからです。ビジネス英語には8000単語が必要と言われていますが、ディナーパーディーで会話をするために必要な語彙を身に付けることよりもずっと楽ですよね。効率よくビジネス英語を学習して、すぐに活用するためのお勧めのサイトと勉強法をご紹介致します。
ビジネス英会話習得の勉強法&おすすめサイト
1. “English Upgrader® ＋” by IIBCで「勉強する」
English Upgrader® ＋は、TOEICテストを主催するIIBC（一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会）が運営する英語学習サービスです。ポッドキャスト・アプリ・ビジネス文例集など様々な形式で、便利なツールがダウンロードできます。
TOEICは履歴書に書くためのもので本当の語学力がつかない、という意見をよく耳にします。確かにTOEICの点数が高いだけでは即戦力になる英語力は身に付きませんが、単語力が増えます。TOEICのテストは4択問題で、判定のポイントは単語のニュアンスを理解して適切に使えるかどうか、正しい形で品詞を使えるか、の2つが主なポイントです。TOEICの勉強をすれば語彙力と単語の正しい活用が理解でき、ビジネス英語への応用がしやすい、ということになります。
ビジネス英語を話せる語彙力の目安が8000語なのであれば、TOEICで800点を目指して勉強する！という明確な目的が見えてきます。
English Upgrader ® ＋を使ったおすすめの学び方
定型文を丸暗記することで語彙力をつける
単語だけを丸暗記するよりも、文章で覚えた方が前後の繋がりやニュアンスが理解しやすく、記憶に残りやすくなります。English Upgrader ® ＋ではシチュエーションごとに定型文が紹介されており、しかもメール用、電話対応用、文書用、トーク用と、用途ごとに定型文が用意されているので、かなり実用的です。
穴埋めエクササイズ
毎週一回、メールで穴埋めエクササイズが配信されるサービスがあります。公式e-Learningは有料ですが、こちらのサービスは無料。スキマ時間を利用して効率よく語彙力をつけることができます。実際のTOEICのテストと同じ4択問題で、問題ごとに日本語訳と丁寧な解説がついています。
【Be Better! 勉強法】
勉強して語彙力を上げることは容易でなく、忍耐力と気力が必要です。無理のない目標を立て、毎日のルーティーンに組み込んで習慣的に勉強することが大切です。
2. “Grammarly”で自分の文章を「書く」
大切なメールなのに、自分の書いた文章に持てなくて不安！という経験はありませんか？
上記でご紹介した定型文はそのまま利用できるわけではなく、個々のシチュエーションに従って固有名詞、場所、動詞を変換させる必要があります。どうしても自分で書かなくてはいけない文章も出てくることでしょう。ビジネス英語の実践経験が豊富でなく、読む量がすくなければ文章を書くたびにいつも不安になってしまいます。そこで役に立つのがこのサイト、Grammarly.comです。
Grammarlyは、文法やスペルの校正はもちろんのこと、自分の書いた英語の文章が読み手にどう伝わるか、オーディエンスやシーンに適切なニュアンスで書けているかを教えてくれます。「Google翻訳に自分で書いた英語の文章を入れて日本語が変じゃないかチェックしている」という方には、ステップアップできる最強の味方です。
さらにGrammarlyでは総合的な点数を教えてくれるので、文法的な間違いがない場合もどうしたら文章をレベルアップできるのかを考えるヒントになります。難易度の高い単語や長いセンテンスを使って読み手に読みやすいように書けているか等をチェックできるのは無料とは思えない嬉しいサービスです。点数が上がると嬉しいので、ゲーム感覚で楽しみながら英語を書く練習ができます。
有料のサービスでは、間違いを指摘するだけはなく、表現力を豊かにするための提案をする機能が充実しています。
3. “Business English Pod by 945”で「真似する」
上記で挙げた「勉強する」、「書く」方法だと、単語の意味やニュアンスをよく理解することができます。しかし、学んだ知識を自信持って使うためには、声に出して練習をする必要があります。英語は野球と同じで、知識をつけただけでは使えるようにはなりません。ここでご紹介する学習方法は、筋トレや素振りと同じ効果があります。
Business English Pod のYoutubeチャンネルは、ビジネスのシーンごとに8～10分のビデオを観ながら学習することができます。「意見に反対する時、Noと言う時」、どういう言い回しが自然なのか、「アドバイスの仕方」などの例や、句動詞のエピソードもあり、痒い所に手が届く表現力が身に付きます。ビデオだから文章の抑揚を学ぶことができるので、耳から覚えるお勧めの学習法です。でも、ビデオをただ観ているだけでは覚えることが難しく、効果が期待できません。下記のように聞いて覚えた後、真似するという方法で学んでいくことが重要です。
Business English Pod by 945を使ったおすすめの学び方
聞いて楽に覚える、シャドーイングで口を慣らす
- 最初から最後まで見て、コンテンツを理解する。覚えたい表現がビデオのどの当たりにあったか、メモを取る。
- 覚えたい表現のあった箇所に戻り、セリフ1つごとにビデオを停止する。そのセリフをスピーカーの話し方通りに繰り返し、詰まらずに言えるようになるまで練習する。
- 使える表現はメモして、いつでも思い出せるようにする。
【Be Better! 勉強法】
目で見ると覚えられそうにない長い単語やセンテンスも、音で聞いて覚えると音楽を聴いているように自然に覚えることができます。机に向かって勉強するのが得意でない人にとっては、特に効果的です！繰り返しますが、大切なのは声に出す事。ネイティブの抑揚や単語の発音をそのまま真似することです。
4. 実践で「使う」、他の人の表現を「盗む」
シャドーイングで口が慣れるのは、例えるならホームランが打てるような筋肉をつけること。でも筋肉があるだけでは投げられたボールをタイミングよく打つことができません。これにはやはり、実践を重ねて反射神経を磨き、ボールがバットの中心に当たるように切磋琢磨する必要があります。
【Be Better! 勉強法】
まだ実践を重ねていない時は、上記のような方法で基本を学ぶよりありません。しかし実践することは同時に、生きた英語を学ぶことができる最高の機会でもあります。実践の場で他の人が使った表現をメモし、自分の辞書に加えてすぐに使ってください！実践で覚えた単語や表現は記憶に残りやすく、自信を持って使えるようになる近道です。
番外編：ビジネス英会話学習のための有料サイト体験談
自学自習アプリを利用した感想
私が試したサイトは、TOEICの点数を目安にレベル分けがされています。各コースには、週ごとの教材だと20週分、毎日コースだと100日分があります。教材の内容は、基本センテンスの理解、基本センテンスの応用の仕方の説明です。レッスン自体は一般的な教材本のサイト版、という感覚でした。
英会話レッスンを利用した感想
同じ講師のレッスンを受けたい場合は事前予約、先生を選ばない場合はオンラインの講師の誰とでもレッスンをすることができます。レッスンの前に、どの教材を使って講師とレッスンをするか、レッスンの時間(5分～25分)を選ぶことができます。講師は選ばれた教材に沿って授業を進め、センテンスを読み、生徒に続けて読ませるエクササイズをします。その後生徒はキーフレーズの応用をします。適度な緊張感を持ちながら英語で話すのは、刺激的だと思いました。ただ、実践で求められるような反射神経を養う練習としては期待ができないようでした。
まとめ
他の何にも勝る練習方法は、実践で身に付けることです。学習することは実践する勇気をつける事が主な理由で、いくら勉強しても最初は戸惑い、間違いを重ねるものだという覚悟が必要です。学んだ知識を実践する場所がないのであれば、小規模で買い付けなどのビジネスやボランティア活動などでその機会を作ることができます。とにかくよりリアルな環境に身を置き、ひと単語、ひとフレーズでも多く学ぶことが習得のポイント。英語習得の成功法は、忍耐力と気力、そして勇気です。
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