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アラビア語は日本ではまだ余りなじみが薄く、難解な言語として認識されています。
まず「アラビア語」と聞いてイメージするのは、話す音よりもあの抽象的な曲線の多い文字という方が多いかもしれません。
しかし、アラビア語は世界の多くのエリアと国で公用語として利用されており、今後も話者数は増加傾向にあるためアラビア語通訳の需要は高まっています。
ここでは、アラビア語の需要や、アラビア語のビジネス通訳活用シーンと欠かせないスキル、アラビア語通訳依頼時の料金相場などを解説しています。
アラビア語の需要と通訳時のポイント
イスラム帝国時代に広がったイスラム教の教典は古代アラビア語によって書かれているため、イスラム教圏の国ではアラビア語が公用語とされています。
イスラム教徒が多くない地域でも、それらの国々と歴史的・文化的な関連が深い場合アラビア語が公用語として採用されている事もあります。
実は私たちが想像するよりも、世界で多くの人々がアラビア語を使っているのです。そのアラビア語の通訳にはどういった需要があるのかを解説します。
アラビア語は世界27か国、2億5千万人が使う需要の高い言語
アラビア語は中東やアフリカを中心とした27カ国で公用語として採用されており、話者数は2億人を超えています。
公用語として、世界で3番目に多くの国で広域に使われているのがアラビア語なのです。
それほど重要な言語のため、1973年より国際機関である国連の公用語6カ国語のひとつとしてアラビア語は追加されています。
アラビア語は多くの国で使用されているため地方によって方言も数多くありますが、イスラム教の典礼用言語は正規アラビア語なのでこれはアラビア語圏のどの国でも通じます。
アラビア語の利用者数は世界規模で見るとかなりのシェアを占めており、非常に需要の高い言語といえます。
近年発展が著しいアラブ首長国連邦のドバイやカタールのドーハ、脱石油を国家で目指すサウジアラビアなどビジネス拠点も多く、アラビア語の通訳は今後ますます必要とされる言語となる事が予想されます。
アラビア語通訳を依頼するときに知っておくべき注意点
アラビア語が使われる中近東や北部アフリカは歴史的に複雑な背景も多く、イスラム教の影響が非常に強い地域です。
公用語ではアラビア語が使われていますが国家の宗教はイスラム教ではない国もあり、多彩な多民族国家が多いエリアである事が特徴の1つ!
ビジネスにおいてアラビア語通訳を選ぶ際には、これらの文化や状況を理解した通訳者に依頼をすることが重要になってきます。
アラビア語のビジネス通訳活用シーンと欠かせないスキル
グローバルビジネスにおいて、その国の言語を理解する事は非常に重要です。
中近東では英語の使用が一般的ではない場合も多く、アラビア語の利用が求められる場合が多々あります。
例えば、公用語がアラビア語のサウジアラビアは脱石油依存型経済を目指す国家長期戦略「ビジョン2030」を展開しており、今後よりビジネスの場としての期待と注目を集めていますが、輸出入には厳格な規制があり関連省庁に承認を取らなくてはいけません。
インボイスなどの通常必要な書類の他に、一般家庭で使用される商品の場合はアラビア語で記載された取り扱い説明書の添付が義務づけられています。(※)
しかし、日本とは異なる文化や歴史、宗教など多くの注意するポイントがあるため、アラビア語の通訳には配慮と正確さが求められます。
アラビア語にはフスハーと呼ばれる正規アラビア語と方言のアーンミヤがあり、基本的に教育で学ぶアラビア語は正規アラビア語です。
正規アラビア語はオフィシャルな場で使用されますが、日常会話ではほぼ使用される事がありません。一般的に使用されるのは、口語である各地域の方言であるアーンミヤです。
このため、アラビア語の通訳はその国の文化や慣習を理解し、且つ通訳をする内容の専門知識を備えた通訳者に、どういったシーンでアラビア語の通訳をするかをしっかり理解した上で実施してもらえるスキルが必要になります。
アラビア語の需要必要性を理解した上で、ここからはアラビア語が必要になるシーン別に解説していきます。
アラビア語のビジネス通訳活用シーン1:商談通訳
日本の商材の輸出や現地での販売提携など、契約が絡んでくる重要な商談にはアラビア語圏文化に慣れた通訳のサポートが必要です。
CASE1:日本食の良さと安全性をアピールして、現地のレストランに仕入れてもらいたい
世界で人気が出てきた日本食ですが、まだまだアラブ圏ではメジャーではありません。
そこで日本の食材を現地のレストランに取り扱ってもらいたい場合、食材の輸出入には厳格な規制と法律があるためその課題をクリアして契約する必要があります。
そのため輸出入の契約・法律に強く、食品の取り扱い業種の通訳経験がある逐次通訳者への依頼が必要になります。
CASE2:省エネ家電を新たに現地で販売したい
現在再生可能エネルギーが注目を集めている中東圏で、省エネ製品の良さをアピールして販売したい場合があります。
省電力エネルギーの専門知識を持って、価格交渉などアラビア語で行う必要が出てくるでしょう
こちらもCASE1と同様、輸出入関連企業での通訳経験を持ち、専門分野の知識と現地の状況がわかる逐次通訳ができる通訳者に依頼しましょう。
アラビア語のビジネス通訳活用シーン2:アテンド・会食サポート
新しく取引をするアラビア語圏の企業の担当者の来日は、両者のコミュニケーションを深める重要な場です。
アラブ圏のビジネスマナーを守って、良い雰囲気でコミュニケーションを取りながら逐次通訳のできる通訳者を選びましょう。
CASE1:サウジアラビアの担当者が来日、空港からのアテンドをしたい
空港に到着した担当者を出迎えるために、アラビア語通訳者とともにアテンドをします。イスラム圏のビジネスマナーとして、異性との接触を好まないため握手などは先方が求めるまでしないほうがよいでしょう。こういった細かい配慮を持って、柔軟に対応してくれるアラビア語の文化やマナーに詳しい逐次通訳者をアサインすればスムーズに打ち解けられます。
CASE2:契約のスムーズな締結のため、本国の担当者来日時に会食を設けたい
イスラム教圏の文化や風習で、食べる事が禁止されている食品やラマダンという断食の月があります。またイスラム教典は相手の文化を尊重して失礼のない会食のセッティングと、和やかに会食が進むようサポートしてもらえるアラビア語の逐次通訳者がいれば非常に心強いでしょう。
アラビア語通訳依頼時の料金相場(派遣型の場合)
アラビア語→日本語、日本語→アラビア語の通訳を、現地への通訳派遣で依頼した場合の相場は以下です。
■【通訳難易度:★★★★★】
会議・商談:半日拘束(4時間)の場合
通訳形式:ウィスパリング通訳
料金相場:6万円~8万円
■【通訳難易度:★★★★☆】
研修・会議・商談:1日拘束(8時間)の場合
通訳形式:逐次通訳
料金相場:5万円~7万円
■【通訳難易度:★★☆☆☆】
一般アテンド・空港送迎:半日拘束(4時間)の場合
通訳形式:逐次通訳
料金相場:2.5万円~3.5万円
派遣通訳は、現地に通訳者を派遣して通訳をしてもらう方法です。
通訳の種類、それぞれの違いや特徴については下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
通訳者の移動が発生するので、移動時間も拘束時間として計上することが多く、併せて移動のための交通費や出張費など会社によって異なりますが諸経費/実費が発生します。
上記の通訳料金以外にこれらは加算されるのでご注意ください。
また一般的な派遣通訳の会社は、半日もしくは1日拘束の単位での契約がほとんどです。
時間単位で依頼が出来るケースは少ないので、時間があまり必要ない通訳の依頼(1時間の会議でも半日の計上)の際は割高に感じることもあります。
通訳料金はその技術の難易度・専門性によって上下することがあるので、必ず内容を詳細に説明のうえ見積もりを取ることをおすすめします。
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オンライン通訳が派遣型通訳がより料金が安い理由
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交通費や拘束時間に含まれる移動分の時間など通訳とは直接関係ない費用が発生しない分、料金をおさえる事が可能です。
また通訳者の検索機能も充実しているため、望む通訳者のスキルと予算を照らし合わせて、よりコスト的に合致するアサインする事ができます。
まとめ
アラビア語通訳の注意点やおすすめの依頼方法などを解説しました。
これほど広域に話されているアラビア語の需要は今後益々高まり、ビジネスシーンで求められるアラビア語通訳の重要性もご理解頂けたかと思います。
アラビア語通訳を選ぶときのポイントは下記の通りです。
- アラビア語は27カ国で公用語とされ国連でも採用された重要な言語
- アラビア語の派遣通訳料金相場は、難易度の低いアテンドで2.5万円~、商談など難易度の高いウィスパリング通訳が必要であれば半日で6万円~と高額になる
- 派遣通訳とオンライン通訳は、通訳者の移動にかかるコストがあるかどうかの違いがある
- オンライン通訳はオンラインで完結できるため通訳者の移動コストが不要、アラビア語の通訳サービスを費用を抑えて依頼できる
アラビア語の派遣通訳は言語の難易度に加え、分野の専門性が高く、話される地域の文化や歴史、マナーに通じた通訳者が求められるため高くなりがちです。
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これを読むことで、アラビア語の通訳派遣の料金相場やオンライン通訳サービスのメリットがわかり、今後のビジネスでアラビア語通訳を利用する際の参考になります。ぜひ最後までご覧ください!